外装パネルに入ります。
特に腐食が無い車の全塗装はここからのスタートになります。
この車は過去にも全塗装されており、また、凹みの修理のためかかなりの部分にパテがたっぷり入っています。元の塗装もあまり良くありません。
通常、色を変更するだけの全塗装の場合、元色を剥離する必要はありません。元色を剥がした方が丁寧な作業だと勘違いしている方がいますが、問題の無い塗装を剥離すると、無意味どころか余計なリスクが発生します。できれば剥がさない方が良いのです。しかし今回は問題だらけですから、全剥離となります。
ルーフ
クォーター
ドア
まず問題がテールゲート。上からだと死角になる部分に腐食があり、穴が開いていました。ゲート上部から雨水が内部に入り、この段差に溜まるので内部から腐食してくるのだと思います。
内部も酷く交換が必要になったので、手持ちの中古パネルを出してきたのですが、こちらもパテが分厚く盛られていました。
クラシックレンジも部品取りが少なくなり、残っている車も結構雑な修理がされている場合があるので、状態の良い外装パネルはどんどん希少になってきています。仕方がないので手持ち最後の一つの部品を出して交換しました。
そしてドア。一枚はどうしようもなく内部腐食していて交換、もう一枚の腐食は一部だけだったので、腐食部をカットして補修しました。
剥離、再鈑金が終わったらサフェーサーを入れます。
そして各パネルごとに塗装していきます。
小物も塗装
そして組付けていきます。
ABSポンプやエンジン回りの配線、ラジエータ、コンデンサも戻していきます。
ここからは細かい部分ですが、フォグランプ用のステーを製作
それから、テールランプやリバースランプを明るくするということで、メッキ加工に出してみました。かなり費用はかかりますが、かなり効果はありました。
そして、ドアモールと、もっと古い年式の車両に付いていたというフェンダーモールも取り付けました。若干形状が違いますので、加工しています。
さて、これで概ね作業は完了です。
次回、完成披露となります。