早期入庫予約のお願い

定期的に書いていますが、早期入庫予約のお願いです。

3月は年度末です。車業界が一番忙しい時期です。

それに加えて、おかげさまで当社は基本的にいつも忙しい状況です。

車検・点検等、予定が立てられるご入庫については、できるだけ早くご予約ください。

「今週末車検に入れていいですか?代車もお願いします」というのは、申し訳ありませんが現状では100%無理です。

代車が必要でしたら、予約は1ヶ月以上前から必要ですし、ここから1ヶ月程度は、代車が不要と言われてもお預かりするスペースすらない状況になりそうです。特に最近、他店で購入された中古車が調子が悪くて診て欲しいという依頼が増えてきているのですが、これに予定外、予想外の不具合を見つけてしまうというのが連続しており、予定通り作業が進まず、更には突然の故障の車も入庫して、入庫、出庫の流れが滞ってしまっています。手つかずで修理待ちの車が何台もあります。 

本来であれば、当社で購入いただいたお客様や、今まで入庫歴のあるお客様を優先したいのですが、そうかといって先に予約している方をキャンセルするわけにはいきません。このままだと、車検でさえ本当に入庫をお断りするしかない状況になるかもしれません。是非ともお早目の予約をお願いいたします。

 

それから、これも毎回書いていますが、

任意保険はロードサービスが充実している保険会社を選んでください。どうしても車が必要な場合は、代車特約も入っておいた方が良いです。

任意保険のロードサービスは自走不可能な状況になると、当社まで無料でレッカー搬送してくれて、代車特約に入っていればレンタカーも届けてくれます。この自走不可能の判定は保険会社によりますが今のところ大体甘く、異音がする程度の事でも搬送してくれたりします。ただ、無料搬送の上限は保険会社によって大きく違い、15kmというところもあれば費用30万円までというところもあります。いざと言うときに後悔しても遅いですから、ご自身の保険のロードサービスの内容をよく確認して、十分でなければ保険会社の変更も含めて考えられた方が良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中古車速報 2021/02/19

中古車速報です。

f:id:asahimotors:20210219003216j:plain

f:id:asahimotors:20210219003127j:plain

f:id:asahimotors:20210219003121j:plain

f:id:asahimotors:20210219003112j:plain

96MY
90 300Tdi
AT
4人乗り
走行107000マイル
規制適合
車検 令和4年8月

3年前に当社でAT換装して販売した車両です。

https://asahimotors.hatenablog.com/entry/41479815

90のTdiは非常に数が少ないです。なぜ少ないかというと、90年代の新車当時、購入するときに、どうせなら110と考える方が多かったのと、輸入当時の排ガス検査の関係です。そして、その少ない90の中でも、更にNOX/PM規制適合の90は少ないのですが、これも輸入時の排ガス検査が関係しています。それについて説明すると長くなるので省略しますが、それだけでも希少なのに、更にAT化してあるという車です。

しかも状態も大変良い車ですし、内装も手をかけています。
荷室にはEXMOOR TRIMのロードエリアアコースティックマットシステム。仰々しいですが、縞板柄のゴムマットとウレタンシートが合わさっていて、防音、断熱機能があるものです。

f:id:asahimotors:20210219003151j:plain

フロントは同じくEXMOORのモールディドマッティングシステム。これはシートボックスやミッション周りまで含む、ゴムの一体型のマットです。

f:id:asahimotors:20210219003555j:plain

それから、MUD UKのバックドアトリム。旧型のベニヤ板タイプから2002年モデル以降のような樹脂のトリムに変更してあります。

f:id:asahimotors:20210219003536j:plain

純正タコメーター。これだって5万円以上します。

 

f:id:asahimotors:20210219003144j:plain

 

整備面も平成30年10月にキッチリ整備されていて、そこから11000マイルしか走っていません。

 

f:id:asahimotors:20210219003208j:plain

f:id:asahimotors:20210219003212j:plainそれでも当然ながら今回も整備は行います。
実は入荷後の点検で噴射ポンプの漏れを見つけましたので、これもオーバーホールします。これだけでも費用は20万円以上かかります。

探してもそう簡単に見つかる車ではありません。


お問い合わせはinfo@asahimotors.netまで。

ABSの修理

ABSの警告灯なんて気にしなければいいというのが、ランドローバーに乗る人の認識だった頃もありましたが、現在はABSの警告灯は車検の検査項目になり、点灯していると合格しません。点灯していなければいいんじゃないかということで、電球を抜いたり、配線に細工をして点灯しないようにしても同様に不合格です。しっかり規定通りの、イグニションオンで点灯しばらくして消灯という動作をする必要があります。もっともディフェンダーの場合、時速7kmを超えるまで点灯し続けるというのが正常動作ですので、時々誤解されて不合格にされそうになったという話は聞きます。

今回は、本当に異常が検知されて点灯している場合の話です。
点灯する原因は色々あるのですが、一番多いのはシャトルバルブスイッチのエラーです。オートロジック等の対応する診断機で調べるとこんな表示が出ます。

 

f:id:asahimotors:20210206192119j:plain

Shuttle valve switch electrical failure. Failure present.
Shuttle valve switch electrical failure. Failure logged.

present の方は現在エラーがある状態、loggedは過去にエラーがあってその記録が残っている状態ということだと思います。
presentが出ている場合は、警告灯は点灯しっぱなし、loggedだけの場合は、点灯したり消えたりを繰り返していることが多いです。

このエラーが出る場合、問題は大抵このユニットの中にあります。

f:id:asahimotors:20210206192124j:plain

f:id:asahimotors:20210206192116j:plain

ということは、修理するためにはこのユニットを交換しなくてはならないかというと、そうとは限りません。たしかに、パーツカタログにはこのユニットは一つの部品として表示されていて、交換部品は出てきません。しかし、ランドローバーからは技術情報が出ており、これを修理するための部品が供給されています。
海外のサイトを検索すると、まずABSの修理としてシャトルバルブスイッチ交換の情報が出てきます。
この部品です。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/asahimotors/t1151.html
確かにこの部品を交換して警告灯点灯が直ることもあるのですが、その割合は高くありません。体感的には5台に1台くらいです。
警告灯が点灯するユニットの内、多くはこの次の段階に故障があります。それがこの部品です。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/asahimotors/t1150.html
シャトルバルブスイッチもこの中に含まれています。
ランドローバーの技術情報には、ディフェンダー用にはこの部品しか出ておらず、スイッチのみ交換は推奨されていないようです。
スイッチを単体点検して、スイッチが壊れていることが確定できれば、スイッチ交換だけで直ることが多いのですが、スイッチもその下も両方壊れていたということもあり得ますので、スイッチだけ交換すると二度手間のリスクがあります。

f:id:asahimotors:20210206192113j:plain

スイッチ交換もリペアキット交換もほとんど手間は変わらず、結構大変な作業です。スイッチだけで直れば、費用は安く済むのですが、ハズレだった場合は二重になる工賃が痛いという問題になります。確実性を取るか、費用取るかというところです。
スイッチ単体点検でスイッチに問題が無ければ、リペアキット交換で良いと思います。実際は8割方こちらになります。

以上は、シャトルバルブ系のエラーで警告灯が点灯した場合に限りますので、センサーの異常や配線断線、スイベルピンのガタを拾っている等のエラーの場合は対象外です。何のエラーで点灯しているかは、対応する診断機を使わなければ分かりません。

シャトルバルブ系エラーについては以上なのですが、実際にはそれ以前の大問題が隠れていることもあります。実はTd5の結構な割合の車で、上記のリペアキットの更に下部のポンプ部の不良で、ABSが作動していないのです。この場合は警告灯は点灯しません。
ディフェンダーはABSユニットの中にエアが入った場合や、普通のブレーキフルード交換も、専用診断機を使えばABSポンプを強制的に動かすことで、楽に作業を行うことができます。しかしポンプが壊れていると、これができません。ということは、警告灯点灯の修理をしても、作業中にABSユニットの中に入ってしまったエアがなかなか抜けないことになります。そもそも、警告灯が点灯しなくなっても、ABSは作動していません。
それから、通常のブレーキ関係の作業で、フルードが完全に抜けてしまうとABSユニットの中にもエアが入ってしまい、抜けなくなってしまいます。
つまり、何よりも先にABSポンプが動いているかを確認する必要があるのです。ABSポンプが動いていない場合、残念ながらその時点でユニット丸ごと交換する必要があり、大きな費用がかかります。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/asahimotors/t1541.html
OEM品でこの価格ですが、ディーラーさんで純正品交換だと、なんと60万円だそうで・・・。
先にも書きましたが、ポンプが動いていなくてもABS警告灯は点灯しません。今普通に乗られている方も、実はABSは作動していないかもしれないのです。正常作動しているかどうか、確認ご希望の方は入庫時にお申し付けください。

 

中古車高騰と納車整備

f:id:asahimotors:20210131234317j:plain

先日は2台中古車を紹介しました。しかし、自分で言うのもなんですが、高いです。2台ともにたくさんの問い合わせやご来店もあり、見積もお出ししましたが、皆さんご家族、特に奥様の説得に苦労をされているようです。もちろん年式・使用等のベースが良すぎるというのもありますので、高いとは言ってもお値段以上の価値はあると思っています。

このところのディフェンダーの高騰のせいでなかなか中古車が入荷していませんでした。以前はそれなりに業者オークションで落札できていたのですが、最近は今まで手を出していなかった中古車屋さんがたくさんディフェンダーを在庫して販売するようになり、その段階で既に価格が大変高くなっています。
オークションで落札したままの状態や、それにちょっと消耗品を交換しただけで販売してしまうと、どういうことになるか、ということが分かっていない中古車屋さんや、売った後の事なんかどうでもいいという中古車屋さんは、けっこうな高値で落札し、大した整備をせず、かなりの利益をのせて販売していて、どうやらそれでも売れてしまうらしく、そういうところは味をしめてまたオークションで高値で落札します。それが繰り返されて価格がどんどん上がります。
しかし、当社は業者オークションに出ている車にそんなに高値は付けません。少し前までは、走行距離が多い車や外装に問題がある車はオークションではそれなりに安く落札で来ていました。当社は主にそういう車を落札し、自社で整備から塗装まで一通りの作業ができ、自社で部品を輸入しているというメリットを活かして、おそらく一般常識からすると常軌を逸した量の部品を交換したり、整備をしても、お値打ちな価格で販売できていました。
しかし、今は外装がボロくても、走行距離が多くても、かなりの値段で落札されてしまいます。そんな状態の物を仕入て、十分な整備をすると誰も買ってくれない金額になってしまいます。
今回入荷した2台は、当社で販売・メンテナンスをしていた車と、直接は整備していたわけではないですが、他の専門店さんでの整備内容を詳細に把握できている車です。そのため、通常より高い金額で査定ができたので買い取ることができました。同じような年式・走行距離であっても、業者オークションにで落札する車とは全く違います。そして状態を把握できているので、既に行われている整備は納車前にしなくていいので、これでも価格が抑えられています。つまり、業者オークションで同じような仕様の車を仕入れて同レベルで仕上げていたら、こんな価格では済まないということです。


ディフェンダーは故障が多いと言われますが、細かいことを気にしなければ、まともな整備をしなくても構造が単純なだけに10~15万kmくらいは何事もなく走ってしまうものです。しかし、さすがにそれ以降は適切に整備しなければ、大きなトラブルが出ますし、何とか走っている状態と、良い状態とでは全く違います。

他店で購入されて、エンジン不調等の不具合や、初回の車検で初めて入庫している車で、状態を確認しようと試運転すると、ブレーキや足回りの状態が酷くて怖いということはは珍しくありません。他にも、Td5でエアフロが壊れていて、全く本来の加速性能が出ていないとか、ブレーキサーボやバキュームポンプが壊れていて、ブレーキがあまり効いていないとか、ABSのポンプが動いていない(警告灯点灯無し)といった、表面に出て来なかったり、車検が通らないわけではない不具合だと、たとえ売る側に不具合を隠すような悪意が無くても、本来の状態を知らないせいで、酷い状態のまま売ってしまっているという事例は本当に多いです。

お客様は言われるのです。「これで普通だと思っていました」と。そして作業後には「これが本来の性能だったんですね」と言っていただけます。

当社は他店で買われた中古車の整備入庫も歓迎しています。
他店で買われて今の状態がどうなのか気になる方は、お気軽にご入庫ください。せっかく買われたのですから、是非一度万全な状態というのを体感していただきたいと思います。

 

良い状態で乗るにはこれくらい内容と費用の整備が必要です。
https://asahimotors.hatenablog.com/entry/2020/01/20/001743
これは5年前の整備内容ですから、現在はこれに加えて、足回りのブッシュ、インジェクターワッシャーなども標準作業になっています。(プラス15万円程)

昨年末に納車した車の整備内容はこちら。
https://www.facebook.com/asahimotors.net/posts/4120351894647993

中古車速報 2021/02/01

久し振りの中古車速報です。
しかも2台。更には高年式Tdiです。

2006MY 300Tdi
チョウトンホワイト
3ナンバー 規制適合
走行 133000km
車検 令和4年6月

2021/02/17売約となりました。

 

f:id:asahimotors:20210131234325j:plain

f:id:asahimotors:20210131234328j:plain

f:id:asahimotors:20210131234322j:plain

f:id:asahimotors:20210131234331j:plain

 

2005MY 300Tdi
チョウトンホワイト
3ナンバー
規制適合
走行147000km
車検2年付

2021/03/07売約となりました。

 

f:id:asahimotors:20210131234341j:plain

f:id:asahimotors:20210131234338j:plain

f:id:asahimotors:20210131234344j:plain

f:id:asahimotors:20210131234331j:plain

後期インパネ(2002年以降)のTdiというのがそもそも希少なのですが、この2台は最終モデルになる2005年以降です。2005年から何が違うのかというと、サイドのドアがスチール化します。スチール化すると何が良いのかというと、錆びにくいのです。アルミよりスチールが錆びにくい?と思われるかもしれませんが、アルミドアでもドアのフレームはスチールで、そのスチールと外側のアルミパネルの合わせ目に水が溜まって、フレーム側は錆び、アルミ側には電蝕が発生します。2004年までの車はかなり気を付けていないと、これだけ年数が経てば大抵ドアの下の縁は錆びています。融雪剤が撒かれず、海からも遠い地域の車であれば、気にしていなくてもちょっと錆が浮くくらいの状態で収まっている場合もありますが、雪国、海の近くの車はフレームが崩壊してしまっているような車も多いです。私は中古車を査定するとき、真っ先にドアを開け、下から覗き込みます。
それから、スチールドアは左右のリヤドアの構造上、室内に水が浸入しづらくなっているという進化点もあります。
以前ここでも紹介しました。
https://asahimotors.hatenablog.com/entry/38989837

そう簡単に出てくる車ではないので、高年式Tdiを探されている方はお早めにお問い合わせください。

ルーフキャリア、ルーフテント、ウインチ等が要らないから価格を下げてということも可能です。その逆のウインチだけ、ルーフテント、キャリアだけ売って欲しいというお問い合わせは受け付けません。買われる方が不要だと言われるか、こちらで価格を下げた方が良いと判断した場合は、オークションに出品しますので、そちらで入札してください。

お問い合わせはinfo@asahimotors.netまで。

 

f:id:asahimotors:20210131234317j:plain

 

見積について

 先日、買取査定をさせていただいたときに、お客様とお話をしていて、非常に驚きました。
査定アップの資料として、昨年行われた車検の明細を見せていただいたのですが、その費用が100万円を超えています。
そんなにかけたのに手放されるということは、このご時世ですから、余程急に事情が変わられたのかと思ったのですが、お話を聞くと特に希望してそこまで費用をかけたわけではないということでした。車検に出し、完了して請求書が送られてきたらこの金額だった、と。

絶句しました。「車検終わりました、ハイ100万円ね。」っていうのは通用するものなのでしょうか。入庫時にある程度話し合いをして、「そこまでやったら大体100万円ですよ」っていう話をした上での請求ならまだ分かります。そうではなく、何の書面も、口頭での予告も無く100万円。私は100万円どころか、10万円でも見積もり無しに作業するのは気持ち悪いです。
原因不明の故障で、追及していくうちに費用が嵩んでというのなら10万円程度のことはあるかもしれませんが、その方の場合は車検ですし、100万円の内のほとんどが、やらなきゃやらないでも車検には通る項目ばかりでした。

所謂専門店さんとか外車ディーラーさんってそんなものなのでしょうか。専門店ではない普通の町の整備工場である当社では、ちょっと考えられないことです。
当社は作業前には必ず見積もりを出します。(本当に何も必要なくて基本料金だけで終わってしまうような場合は別ですが。)
当社では、入庫するとまず点検し、見積書を作成して、メールかお電話で連絡し、OKをいただいてから作業を開始します。そのため入庫後に連絡が取れなくなってしまうお客様は、全く作業が進まず、困ってしまいますので、必ず何か連絡が付く方法をご指示ください。
見積は項目ごとに、やらなければ車検に通らないところ、やらなくても車検には通るもののそのままでは安全とは言えないところ、やった方が車のために良いこと、等の説明を付け加えています。

その説明を読んだ上で、最低限で通すか、しっかり整備をするかはお客様が判断されることだと思います。

以下に、以前入庫されたお客様に送った見積もりメールを掲載します。
メールだと、こんな感じのかなりの長文が主に深夜に届きますが、できれば面倒がらずによく読んで、しっかり検討していただきたいと思います。ちなみに、他店で購入され、当社に初入庫の車両です。


お世話になります。
車検の見積もりをお送りいたします。

以下、各項目の説明となります。

1 リヤブレーキパッドの残量がありません。

f:id:asahimotors:20210122231914j:plain

また、ピストンも錆び付いてしまっていますので、キャリパーのオーバーホール、ピストン交換も必要になります。
ブレーキ部の説明や写真はここに出ています。
https://asahimotors.hatenablog.com/entry/40160807

 

2 右リヤハブ内にデフオイルが漏れだしてしまっています。

f:id:asahimotors:20210122231920j:plain

f:id:asahimotors:20210122231917j:plain

左はグリス不足で錆が出てしまっています。また、フランジとドライブシャフトのスプライン(歯車)が錆びて摩耗して、ガタが出てしまっています。

f:id:asahimotors:20210122231924j:plain

こちらのブログ記事の状態です。
https://asahimotors.hatenablog.com/entry/36672972
左右ともオーバーホールと、シール交換、シャフトとフランジ交換を見積もりしました。1のブレーキと重複する部分がありますので、同時に行えば無駄がありません。

以上は車検を通すだけなら必須ではありませんが、ブレーキパッドは無くなればブレーキが利かなくなりますし、スプラインも摩耗すれば走行できなくなりますので、乗られていく上では必須となります。

3 フロントハブもリヤ左側と同様、グリス不足で錆がありますので、オーバーホールしてグリス給油をお勧めします。
こちらも必須ではありませんが、グリス切れによるベアリングの破損は、更に大規模な修理に繋がるので施工をお勧めします。


4 エアフロセンサーという、エンジンに吸入される空気の流量を検知しているセンサーの調子が悪いです。加速が悪化していますし、息つきをするということでしたので、これが原因かもしれません。交換をお勧めします。


5 エアエレメント(フィルター)が汚れています。

f:id:asahimotors:20210122231926j:plain


6 ドロップアームのゴムブーツが破れています。

f:id:asahimotors:20210122231930j:plain

車検項目必須です。


7 燃料フィルターがかなり長期間、(もしかしたら新車時から)交換されていません。

f:id:asahimotors:20210122231933j:plain

横に付いているエア抜きバルブと合わせて交換をお勧めします。


8 エンジンの上部よりオイル漏れがあります。

f:id:asahimotors:20210122231849j:plain

f:id:asahimotors:20210122231851j:plain

オイル漏れ自体は特に問題は無いのですが、漏れたオイルがオルタネーター(発電機)やスターターモーターに垂れて壊してしまうことがあるので、ガスケット交換をお勧めします。
更にガスケットを交換する際に、その奥にあるインジェクターのワッシャーを交換することをお勧めしています。
https://asahimotors.hatenablog.com/entry/38406489
インジェクターワッシャーまで交換すると6万円くらいですが、ガスケット交換だけでしたら2万円程度です。


9 ラジエーターのアッパーホースから漏れがあります。

f:id:asahimotors:20210122231854j:plain

エンジンとの接続部ですので、ホースバンドを締め付けられるものに交換すれば止めることができるかもしれませんが、ホースのゴム自体も縮れたように劣化しているので、ホースごと交換をお勧めします。

f:id:asahimotors:20210122231858j:plain

バンド交換だけでしたら工賃と冷却水の交換も含め、1万円程度です。


10 足回りのブッシュが劣化してきています。

f:id:asahimotors:20210122231903j:plain

一式交換するとかなり高額になりますので、余裕があればでいいかと思います。ただし、ステアリングダンパーだけは完全にブッシュが崩れていますので、最低限ブッシュだけでも交換は必要です。

f:id:asahimotors:20210122231906j:plain

ブッシュだけの交換なら2千円程です。


11 燃料タンクのエア抜きホースに亀裂があります。

f:id:asahimotors:20210122231909j:plain

タンク側は見えませんが、給油口側がこうなっているということは、タンク側も同じようになっているか、近いうちになる可能性が高いです。満タンにして走行すると経由の臭いがするようなことはないでしょうか。ホース交換をした方がいいですが、交換するためには燃料タンクを降ろす必要があるので、工賃がそれなりにかかります。現在特に漏れはないのであれば、今後燃料ポンプが壊れるなど、タンクを降ろす作業をする時まで見送っておくのも良いと思います。


12 デフ、ミッション、トランスファのオイルも交換履歴がありませんでしたので、見積しました。エンジンオイルもステッカーからすると2年間交換されていないようなので、フィルター二種類とともに見積に入れました。

f:id:asahimotors:20210122231911j:plain

それでは、今回どこまで作業されるかご検討ください。

よろしくお願いいたします。

年末年始休業のお知らせ

誠に勝手ではございますが、下記の日程にて休業させていただきます。

12月30日(水)~1月5日(火)

 

尚、28日は定休、29日は工場内設備清掃・メンテナンスのため、整備作業は行いませんので、年内最終の通常営業は27日となります。

お客様には大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。