NOx・PM規制の誤判定に注意

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こちらの110は、はるばる京都から入庫していただきました。
つい最近購入されたそうですが、驚くほどの格安だった代わりに、ほぼ現状販売ということで総点検と不良箇所の修理を承りました。
色々ご希望をうかがいながら車検証を見ると、NOx・PM規制が不適合になっています。もちろん並行輸入車でも規制不適合車はあるのですが、重量やナンバーからすると、経験上違和感を感じました。

お客様の使用の本拠である京都府は規制地域外ですので、不適合でも登録には関係ありませんが、それでもお隣の大阪の流入規制があるのでそれなりに不便でしょう。ということで、昨日早速陸運局に問い合わせてみたところ、やはり実際は適合車でした。規制適合車と不適合車では価値が全く違ってきます。当社で買い取る場合も数十万円から、年式によっては100万円近い差になることも有り得ます。
今回は電話一本で少なくとも数十万円は価値が上がったことになります。それだけでも来ていただいて良かったと思いました。

もし、規制がらみで110を手放してしまった方がいたとすれば、「間違いでした」で済まされる話ではありません。しかし、この誤判定は実は珍しい話ではありません。適合だったのに車検を受けて車検証が更新されたら不適合になってしまってきたこともありました。今では名義変更後に必ず車検証の備考欄を確認しています。

 並行車にお乗りで、NOx・PM規制が不適合でしたら、一度しっかり確認してみることをおすすめします。特に1ナンバー、8ナンバーの不適合車というのは珍しいので、誤判定の可能性があります。(当社で購入された方は全車確認していますので、残念ながら適合になることはないはずです。)