ウォーターポンプ連鎖&30万キロオーバー

9月に入り、急に涼しくなってきました。
この冷え込みが影響してるなんてことは無いと思いますが、なぜか300Tdiのウォーターポンプのトラブルが連続しています。ウォーターポンプのトラブルなんて1年ほど前に1回、その前はいつだったか記憶にないくらいなのですが、この10日ほどで3台です。

この3台のうちの1台が、初めてご来店いただく方でしたが、走行距離がなんと20万マイル超です。しかもワンオーナーということで、使い込んだ道具の味わいが滲み出ているような良い110です。今回はウォーターポンプの交換の他に、タイミングベルトの交換などをご依頼いただきました。しかも、うかがったところによると、今までタイミングベルトは未交換ということです。タイミングベルトのトラブルが多い初期のTdiで、これほどの距離を交換しなくて大丈夫なものなのかと非常に驚きました。ベルトがどんな状態なのか、少し楽しみではあります。

さて、その作業前、工場内の移動でまず違和感を感じました。発進時の異音というか突き上げ感というか・・・。よくあるのはプロペラシャフトのボルトの緩みや、ユニバーサルジョイントのガタなのですが、点検してもそれもなし。次にリフトアップしてハブを点検してみると・・・

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ガタガタでした。ベアリングではなく、シャフトのスプラインです。もう少し削れれば噛み合わなくなって空転するような状態です。フランジの方も削れてしまっています。写真だといまいち分かりづらいですが、タイヤを回すとよく分かります。

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左が磨耗したフランジ 右が新品


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シャフト

このままではまずいので、追加作業とさせていただきました。幸い部品取り車のシャフトが生きていたので、費用は抑えることができました。
しかし、距離を考えるとこれは故障というよりも、消耗品の交換というべきなのかもしれません。