ディフェンダー 事故車修理

2月のある雨の日、この110が入庫しました。
雪道で滑って家屋に突っ込んだようです。フロントのタイヤは左右ともパンクし、足回りにダメージがあり、まともに積載車への積み降ろしもできません。
岐阜県のお客様が地元の業者さんに修理に出していたのですが、すごい金額の見積が出たそうで、何とかならないかと相談を受けました。

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 車の状態ですが、まず、フロントバンパー・ナッジバー・アンダーガードが大破、それが曲がって、ステアリングのリンクやフェンダーに当たっています。リンクは曲がり、フェンダーはへこみ、バンパーはタイヤにも当たっているためハンドルが利きません。屋根は大破して捲れてしまっています。

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まずは、何とかまともに動くようにしないと、リフトアップすらできません。残念ながら工場内には積載車が入れて、且つ屋根があるような場所は無いので、土砂降りの雨の中、スペアタイヤへの付け替えと、ステアリングの動きを邪魔する破損部品を取り外します。それでも僅かしかハンドルが切れませんが、なんとかリフトに乗せたところでこの日は一旦終了です。

翌日はダメージの詳細検証からスタートです。色々曲がっていますが。幸いなことに、アクスル自体のダメージはなさそうですし、メインフレームも大丈夫なようです。

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こんなときに活躍するのがドナー2号。必要部品を取り外して付け替えて、数時間後には何の問題も無く走行できるようになりました。

動くようになれば今度は外装です。

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左右フェンダーは、左のサイドパネルは交換、他はアルミとは言えこれくらいなら修正可能です。上面はちょっと酷いですが、以前にもやった誤魔化し、兼、ドレスアップパーツのウイングトップガードでいきます。オーバーフェンダーは左は修復可能、右は変形が酷いので交換。
屋根はドナー2号から移植です。グリルとグリルベースは交換、ヘッドランプパネルおそらくお客様が自分で塗装されていたものが衝撃で剥がれて、元のSE標準のシルバーが見えてしまっているので再塗装です。

こんな感じで修理内容を決めて、見積を出してお客様にOKをもらいました。
お客様は1日で普通に走るようになっていて、感動されていました。今回は部品取りのパーツが上手く活かせて非常にラッキーです。

次回からこの車の修理のレポートをしていきます。