ハーフシャフト磨耗

先日、通販でリヤのハーフシャフトとフランジ他の部品を注文いただきました。
現在車検でお預かりしている車もやはり、スプラインの磨耗が進んでいたので交換させていただきました。正規輸入から約10年近くたち、平均的な使われ方をした車でも走行距離が8~10万キロ程度になっているものが多くなってきています。このくらいの距離の車は結構な割合で磨耗しています。


この磨耗は、僅かでもガタが出るとそこからは一気に進んでいきます。最終的に噛み合わなくなって滑れば、車軸の回転がホイールに伝わらないのですから、当然動けなくなります。

 当社では、車検や中古車の納車前には必ず点検していますが、ディフェンダーの知識が無い整備工場ではまずここを開けて点検することはしません。ガタでもなければ車検には特に関係のない場所ですし、慣れない車で変なことをして壊したくはないものです。
 しかし、もしかしたらディーラーでも開けていないのかもしれません。ディーラーで整備を受けてきた車でも、一度も開けた形跡がないものもありました。
 専門店等以外で中古車を購入される方、メンテナンスをされる方は、車検時にはここを点検するように指定することをお勧めします。

しかし、これは110だけの話です。90は一体型です。当然磨耗することはありません。なぜ110はこうしないのでしょう?

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ところで、これは現在レストア中の中古並行輸入車の110のものです。

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なんと溶接されています。
力技ですね。