ディフェンダー110 内外装リフレッシュ(終)

さて、最終回はプレミアムシートの取付なのですが・・・
大問題が発生。リクライニングできるとのことでしたが、リクライニング量がフロントシート並みなのです。
最大でもこんなものです。

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しかも、フロントシートならちょっと加工すればリクライニング量を増やせるのですが、このシートはそれはできない構造になっています。シートフレームを加工すればシートが倒れる角度を増すことはできますが、フロントシートと違い、倒した位置で固定することができないのです。

そこでいろいろ考えまして、何とかしました。

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多少面倒ではありますが、倒した位置で蝶ネジを締め込むと固定できるようにしてあります。

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と、簡単に書きましたが、シートを完全に分解して、固定用のブラケットを作って、それをフレームに溶接してまた戻すという作業になりますから、通常やるなら相当な工賃になってしまいます。

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シート自体も高いですから、リクライニング機能が必須ならこのシートはやめた方が良いかもしれません。座り心地は旧型よりも格段にいいので残念です。

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でも、旧型のリクライニングシートフレームはカタログ落ちしてしまいまして、おそらく在庫限りです。(シートの方はあります)セカンドシートリクライニングを考えられている方は、急がれた方が良いかもしれません。


さて、それでは完成状態を披露いたします。

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外観は塗装が劣化してきていたので、同色に全塗装。ガラスゴムも一通り交換しました。
ヘッドランプもマルチリフレクタにしてHIDに、リヤはLEDバックランプを入れました。この年式は通常は四角ですが、丸タイプに変更してあります。


 インパネは最終的にこうなりました。後付したパワーウインドウのスイッチ、シートヒーターのスイッチ、タコメーターを取り付けたことで押し出された時計をこの位置に移植しました。時計は中央に付けようと思っていたのですが、ナビに干渉するので無理でした。

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乗車定員を7名に変更。サードシートもフロントに合わせてブラックで。ただし折り畳みシートにはレザーは無かったのでビニールです。

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その他では、ルーフトリムの張り替え、センターシートからトレーへの変更なども。

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これでとても97年式とは思えない車に仕上がりました。
新車はもちろんいいですけど、古い車でもこうやって手をかければ、新車並みに仕上げることもできるのです。維持費の面でも古いからお金がかかると思われている方がいますが、古い車の方が単純ですから壊れても比較的簡単に直せますし、社外品も豊富なので、部品価格も安く済みます。それからトラブルの事例が出尽くしているので、原因不明の不具合というのが少ないのも旧型のいいところです。

長く乗りたいなら新しい車という単純な理屈が当てはまらないのがディフェンダーなのです。もっとも、乗り比べてオンロードでの快適性を比べてしまうと、明らかにTdiよりTd5、Td5よりTDCiとなってしまうのですが。