ディフェンダー TDCi エンジン不動

やっとです。
1月末からお預かりしていた2.4TDCiのエンジンがかかりました。

原因は噴射ポンプにくっついているこの部品。

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フューエルベーパーリリースバルブ、ボリュームコントロールバルブとも言うようです。
フューエルレールへ供給される燃料の量を調整しているバルブです。

このバルブが開きっぱなしになり、この下流に付いているセンサーが異常圧力を検知してエンジン停止、もしくは逆にバルブが開かなくなってエンジン停止、のどちらかだと思います。
数時間置いておくと一瞬だけエンジンがかかろうとするような挙動があるので、どちらかというと前者が怪しいです。

このあたりのことは整備書を読み込めば分かると思いますが、今はその時間が無いのでの宿題ということにしておきます。整備書は英語&オンラインで1時間単位の課金制なので、気軽に読めないのです。今後TDCiの修理で困ることが多ければ年間契約もアリですが、今はまだそこまで必要ありませんので、何かのついでに勉強することにします。

それにしても、他の中古車とメインECUを入れ替えたり、セキュリティECUを入れ替えたり、リレーを入れ替えたり、色々試しました。それでもダメなので、深夜まで海外掲示板を徘徊してやっと症例を見つけ、試してみたら当りでした。

そう言われて見れば、テスターで見られる二系統の燃料の圧力の内、一系統が異常な数値を出していて気になってはいました。ただ、テスターはこれが異常ですよとは教えてくれません。フォルトコードは全然出ないのです。しかも、数値が異常でも、異常だからエンジンがかからないのではなく、逆にエンジンがかからないから圧が抜けずに高い数値になってしまっているのかもしれません。コモンレールの高圧側など無意味に触りたくはありませんので、躊躇してしまっていました。症例を見つけなかったらまだ手が出せていなかったかもしれません。


これと同じで、オートロジックを導入したらレンジローバーも診れますねって言われましたが、そういう簡単なものでもないのです。高性能な機械でもあくまでも道具です。異常な信号が出てても、それを異常だと気が付かなければ、何も分かりません。診れますよなんて言えるのはいつになることやら。まあ、今のところはディフェンダーだけでも殆ど手いっぱいですので、ボチボチやっていこうと思います。