ディフェンダー 事故 保険

ちょっとネットで気になるものを読んだので、以前から書こうと思っていたことを書かせていただきます。

保険についてですが、車両保険に関する注意点を以前こちらに書きました。
http://blogs.yahoo.co.jp/asahimotors2000/37701132.html

今回はこれとは違い、追突されたり、停めておいた車にぶつけられたりして、こちらは一切悪くなく、相手が100%悪いという事故の場合です。この場合は、相手の対物賠償保険が適用になるのですが、(もちろん保険契約があればですが)、このことに関して大変誤解が多いのです。

 まず、「古い車は対物賠償で十分修理費用が出ない」という話です。これはそうであるともないとも言えます。対物賠償の原則は原状回復の修理費用又は車の時価額のどちらか低い方までです。一般的な古い車は当然時価額が低いですから、派手に追突されれば時価<修理費になり、修理費が全額出ないことになります。ここから「古い車は直してもらえない」となります。しかし、ご存知のようにディフェンダーは違います。110で、10年落ち10万km、300万円では買えないでしょう。つまりそこまで費用が出ます。ただ、希少車ゆえに、保険会社の車価表に載っていないこともあり、そういう車は新車価格の10%などを車価とされてしまうこともあります。上のリンクの車両保険のように担当者に、ディフェンダーは特殊であるという知識があるかどうかです。調べれば分かることなのですが、調べずに表にないからと言って10%を提示され、被害者も仕方がないと諦めてしまうと、残念なことになります。
もし、そういう金額が提示されても諦めずに中古車サイトの同年式、同走行距離の車のページを数台分印刷して、資料として提出すれば相手はすんなり折れます。保険会社の不払いが問題になりましたが、このケースでは悪意があるわけではなく、知らないだけです。

 それから、上記の話から転じるのか、「車両保険金額を高く設定して契約していても、時価までしか保険金が下りない」という誤解です。しかもこの誤解で言う「時価」とは本当の時価ではなく、「古い車だから価値は低い」という思い込み元での時価ですので、二重の誤解です。車両保険の場合時価関係なく、契約している金額までは保険金は下ります。この誤解から、古い車に車両保険なんかかけても無駄だと思ってしまう人がいるようなので、注意してください。


以上、保険の契約や賠償に関するお話ですが、ここからは修理の話です。

 ディフェンダーのボディの修理は確かに費用がかかります。特にディーラーで見積もりを取ってしまうと更に高くなり、いくらディフェンダーの中古車相場が高いと言っても、車両時価<修理代となってしまうこともあります。これを全損と言います。
 好例がこれです。
http://blogs.yahoo.co.jp/asahimotors2000/31845973.html
相手方が100%悪い対物賠償案件ですが、ホーシング等が曲がっていて、恐ろしいホーシングの部品金額の見積もりが出て全損になりました。しかし、ホーシングはディスコなどとも共通で結構中古品が安く手に入ります。この車は全損としておりた保険金額の中で、なんとか中古パーツを使って修理し、リフレッシュもして復活できました。
http://blogs.yahoo.co.jp/asahimotors2000/32363007.html

 そして、今再生しているこれです。
http://blogs.yahoo.co.jp/asahimotors2000/38659872.html
 この車は何年か前に業者オークションで買ったので、前オーナーさんは直接知りませんが、おそらく全損になり手放してしまったのでしょう。手放すのはオーナーさんの本意だったのでしょうか?事故当時にもし相談していただければ、入っていれば車両保険金額内で直せたはずです。

 また、当社はこの状態でも結構な金額で買っています。修理費用の関係で直せなかったのではなく、直さなかったのだとしても、前オーナーさんはこれを損無く手放しているでしょうか。全損だということで、無料で業者に渡してしまっていなかったでしょうか?当社に相談いただければ、その金額で直接買い取りできたので、次の車を買う足しにもなったはずです。

 そんなわけで、保険を使ったり、事故の際は知らないと損をしてしまうことがたくさんあります。金銭的に損をするならまだ良いのですが、不本意ディフェンダーを降りなくてはいけなくなるなら、それは悲しいことです。そうならないように、お困りのことがあればとりあえずご相談ください。

ちなみに、上の車は現在こんな状態で、外装完成間近です。

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2006年最終のTdi、NOX・PM適合 3ナンバー 走行3万km台と、大変良い車に仕上がります。今からなら内装や細部は予算・お好みに応じて仕上げられます。いかがでしょうか?