遠心分離フィルター

こちらはTd5のヘッドカバーを開けたところ。

イメージ 1


オーバーホール後とかではありません。開けた直後です。ディーゼル車とは思えないくらいきれいです。なぜここまで綺麗かと言えば、遠心分離フィルターがしっかり仕事をしているからです。

ディフェンダーのオーナーさんでオイル交換をおろそかにするような方は殆どいませんので、大抵の車はこうなっています。

しかし、先日入庫した車がこちら。

イメージ 2


定番のヘッドカバーガスケット交換作業をしていたメカニックから「見たことないくらい汚いです。」と報告が上がりました。確かに、相当長期間オイル交換していなかったような状態です。でも、お客様はオイル交換をおろそかにするような方ではなさそうですし、なにより当社に入庫される少し前に、地元の整備工場で車検を受け、次回の交換距離を示すステッカーを見るとその時にオイル交換されています。

しかし、そのステッカーでピンときました。ステッカーには「オイル」と「エレメント」しかありません。そして遠心フィルターのカバーを見てみると、ボルトの頭が錆び、とても最近外されたようには見えません。

イメージ 3


お客様に確認してみると正解でした。
おそらく新車から15万km近く、遠心フィルターを一度も交換されていないとのこと。このことについては、以前もこちらで書きました。


専門知識が無いお店で中古車を買われて、普通の整備工場でメンテナンスを請けられている方の中には、遠心フィルターの存在を知らない方が結構います。
Td5はエンジンオイルのフィルターが2種類あります。メインでオイルを濾過しているのは、遠心の方です。交換サイクルも遠心の方が短くなっています。お間違いのないようお願いいたします。

それにしても、この2枚を比べると、やはり遠心フィルターはかなりがんばっていることが分かりますね。