ルーフ塗装

ディフェンダーはルーフパネルの塗装がよく剥がれます。特に2002年以降のものは、室内保管でもない限り殆どの車が剥げているか、現在までに一度は塗り直されているのではないかと思います。
2002年以降の車は10年ほど経つと大体こんな感じになっています。

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逆に古い車はそんなに剥がれることは無いように思えます。古いのは古いので、艶が無くなって洗車すると牛乳のような水が垂れたりするのですが・・・

このルーフ塗装、やり方にもよりますが、かなりの手間がかかります。
当社はルーフ塗装の際には基本的にはルーフパネル脱着をお勧めしています。

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脱着をしないと、ルーフパネルとボディとの間のパッキンの下が塗装できません。

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脱着しない場合はマスキングするのですが、このパッキンは微妙にズレたり縮んだりするので、そのうち新旧塗装の境界線が露出してしまうことになります。色替えした場合は元色のラインが露出しますし、同色の場合も劣化は境目から始まりますので、せっかく塗装するのに中途半端なことになってしまいます。

ディフェンダーのルーフはボルトで留まっているだけですので、比較的簡単に取り外しができるのですが、それでもサードシート、クォータートリム、ルーフトリムと順に取り外す必要があります。

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そして、やはり境目をなくす目的でアルパインガラスも取り外します。矢印の先のゴムに隠れている部分までしっかり塗装したいのです。このゴムも新しければ再使用もできますが、基本的には交換しないと雨漏りの元です。

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同色での塗装の場合、ルーフの脱着をしたくなければ雨樋の溝の部分で塗装を切る方法があります。車線の部分のみ塗装します。

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溝はコーキングしてしまうので、塗装の境目は露出しません。こうすると脱着費用は抑えられます。ただし、当然ながら雨樋部分は塗装ができません。

もちろん、デメリットを全て承知の上で、とにかく費用を抑えたいならフルマスキングで作業することも可能です。


 こんな感じで、現在月に2~3台ペースでルーフ塗装を行っています。中古車も仕入れてくると半分以上は塗装が必要な状態になっています。中古車は塗装するのは基本的には売れてからになりますので、塗装前提の価格を付けている場合は、気にしないという方はその分安くすることもできます。


それから、全く別の対処方法として、こんな感じのルーフキャリアを付けるなら、ルーフが多少剥げてても見えないから関係ないんじゃないかと思いますが、いかがでしょうか?

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