2015MY マルチファンクションスイッチ

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こちらの写真、ウインカースイッチを自分で交換したことがある方は違和感を感じるのではないでしょうか?

これは2015年モデルのマルチファンクションスイッチ。つまり、ヘッドランプとワイパーとウインカーのスイッチです。驚くべきことに、これで一つの部品です。3つのスイッチの単体販売はありません。ということは、どれか1個でも壊れれば全部交換しろということです。悪質な抱き合わせ販売のように思えます。

なぜ、2015年モデルがこうなっているかですが、おそらくDSC(ダイナミックスタビリティコントロール)への対応の為です。2015年モデルのヨーロッパ仕様車にはこれが標準装備されています。輸出仕様車はDSCは付いていませんが、パーツリストが正しければ全部このタイプになっているはずです。
2014年モデルまでは、ステアリング側に突起があり、それがウインカースイッチのキャンセラーの窪みに噛み合って作動するようになっています。
これが2015年モデルになると、逆にステアリング側に窪みがあり、そこにこのスイッチの回転するグレーの突起が噛み合います。そして、DSC付き車はこの突起がステアリングローテーションセンサーにも噛み合うようになっています。センサーがあるということは、中央の金属のブラケットと回転突起との位置関係が重要になるのかもしれませんから、ブラケットとウインカースイッチが一体になるのは理解できます。しかし、ヘッドランプとワイパーのスイッチまでセットにしてしまう意味が分かりません。

実際、見る限りは付いているワイパースイッチもヘッドランプスイッチも2014年モデルまでのものと同じです。ヘッドランプスイッチは配線がビニールテープで巻きつけられていますが、テープを切ってしまえば分離できます。
ということで、まだ実証はできていませんが、2015年モデルでヘッドランプスイッチやワイパースイッチが壊れて場合でも、2014年モデル以前のものが流用できるのではないかと思います。ウインカースイッチだけは無理なので、壊れた場合は残念ながらこの写真の部品、つまりヘッドランプスイッチとワイパースイッチもセットで交換するということになります。

それから、もし旧モデルに2015年モデルのステアリングを流用する場合、このスイッチが必要になります。その逆で2015年モデルに旧モデルのステアリングを流用する場合も同じように旧モデル用のウインカースイッチが必要になりますが、DSC付きの車は正常に作動しなくなりますので、流用不可となります。