ディフェンダー90ピックアップ レストア2 (3)

前回からの続きです。
この有様です。

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クロスメンバーを切断していきます。

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切れました。

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右フレームには穴も開いていますので、ここを補修する鉄板を作らなければいけません。
その間、フレームの錆を落としていきます。ワイヤーブラシで地味な作業です。

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右が磨き済みです。

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前の方は表面的な錆だけで一安心です。
少し磨けば結構きれいな状態になります。

錆と言えば酷いのはドア。お決まりなんですが・・・。

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 下の縁に錆が発生すると、ドアの外側の塗装が盛り上がって、その盛り上がりを突付くと中から白い粉が出てきます。あまり詳しくないですが、アルミの電蝕ってやつだと思います。
この車の場合、それごと適当に塗りこめてありますので、剥離して全部やり直しです。まったく・・・

さて、フレームの修理はこんな感じです。腐った部分を切り取って、鉄板を溶接します。当然内部は防錆処理します。

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 いよいよ溶接ときいたいところですが、ここで一般車の鈑金修理の入庫が多なり作業がストップしてしまいましたので、整備部門にバトンタッチ。一般の方は、鈑金(フレームや外装の修理)も整備(車検やエンジン等機械部分の修理)も同じだと思っている方も多いのですが、実際は結構はっきりと分かれているものです。当社のように両方やっているところは意外と珍しいのではないかと思います。

さて、整備作業の方は鈑金作業に比べれば、絵的には地味になってしまいますので、ざっと紹介します。
タイミングベルトウォーターポンプ、ヘッドカバーガスケット、マニホールドガスケット、ベルトテンショナ、クラッチマスターシリンダ等、お決まりのところは全て交換してあります。

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オイルパンも取り外して、ガスケットを打ち直しします。

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 日本人が新車から乗ってたディフェンダーディーゼル車と思えないほどきれいな場合が殆どですが、この車はちょっと黒いです。でも全然問題になるようなレベルではありません。合格です。国産車で無頓着な人が乗ってる車なんか、それはそれは恐ろしい状態になっているのがいくらでもありますから。

エンジンが終われば駆動系。この何もない状態ですので、ミッションがかんたんに降ろせます。
せっかくなので、クラッチ一式とクランクリヤシールも交換しましょう。

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この後は、リヤのホーシングを中古と交換して、ブレーキや足回りなども全て新品を入れます。
良い車になるはずです。