クラシックレンジ200Tdi レストアレポート (2)

作業のスタートです。
これはクラシックレンジの非常に良い点なのですが、このように腐ってしまう部分についてはほぼ全て補修パーツが販売されています。

今回はそれを一通り利用することにして取り寄せたのですが、予想通りと言いますか、ポン付けというわけにはいきません。やはりアフターパーツであることと、全年式を一種類で対応させようとしていることで、それなりの手直しが必要になりました。

まずはサイドシルから着手します。サイドシルはインナーパネル、アウターパネルからなり、角パイプのように中空になっています。まず、腐食したサイドシルを切り取ります。

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そして、アウターパネル、インナーパネル、ボディマウントブラケット、ピラーロワ等、バラバラで供給される補修パーツを仮付けし、位置を出します。

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位置が決まったら、一旦取り外し、溶接して組み立てます。

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その組み立てられたサイドシルをまたボディーに戻します。これでサイドは完了。

 

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次はキックパネルとフロントのフロアパネルです。キックパネルはシートに座ったときに足をのばした部分のサイドのところです。ここも補修パーツが出ているので、腐食した部分を切り取って交換します。

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しかし、問題発生です。新しい年式のクラシックレンジはサイドの壁の部分にリレーなどが設置されているので、そのスペース確保のために、外側に膨らんでいます。それに対し、補修パーツはもっと古い年式のものを基本にデザインされているようで、逆に内側に膨らんでいます。

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つまり、これをそのまま取り付けてしまうと、最後にリレーを付ける場所がなくなってしまいます。
ということで、加工が必要になります。
まずは補修パネルからサイドの壁の部分だけを切り取ります。

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そして元ボディから幸い腐っていなかったリレーのスペース部分だけを切り取り、その代わりに、餃子の羽根のような形状で鉄板を溶接していきます。

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それを補修パーツに戻し、ボディに溶接して完了です。

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そこにボディマウントブラケットを溶接。

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室内のフロアは補修パーツが無いので鉄板から作りました。

 

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これを右側も行い、フロントフロアとサイドは完了です。

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次回に続きます。