雨ニモマケズ

九州や東北地方以外は今日で梅雨明けしたそうですが、やはりこの時期に多いのが雨漏りの修理です。
当社ではここのところ毎日こんなことをしています。

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ディフェンダーの中古車を見に来られる方は、必ず雨漏りは酷いんですかと聞かれます。
皆さんが心配されるのは運転しているときに上からポタポタ水が垂れて体が濡れるような雨漏りですが、そこまでのことはほとんどありませんし、そういう漏れがあっても直すのはそれほど手間ではありません。

 対処が大変なのが、どこからともなく入って、足下に溜まってるタイプの雨漏りです。大体バルクヘッド(エンジンルームと車内の壁)のどこからか入っているのですが、これの見極めが難しいです。インパネがあるので、入っているのを直接目視しづらいですし、壁は内部が空洞の二重構造になっているので、内部に入った水がまた出てくるという場合もあります。
ベンチレーターやフロントガラス下のスポンジなどのいかにも入りそうな箇所もたくさんありますし、エンジンルームから室内へ通じている配線、配管を伝ってくる事も多いです。浸入箇所が固まっていますし、一箇所だけとは限らないので、コーキング、乾燥、テストを繰り返す事になり、非常に時間がかかります。

また、どうしても実際の雨とシャワーでは条件が違ってしまいますし、駐車時の傾斜で水の流れが変わるせいか、修理依頼でお預かりして水をかけ続けても全然浸入しないこともあります。それならまだいいのですが、数箇所対処してテストで水が入らなくなり、直ったという事で車をお返ししても、すぐに再発してしまう事もあります。

 このように、雨漏り対策は奥が深く、終わりがありません。しかし、手間はかかっても、難易度は低いので、気軽にできるDIY作業ではあります。コーキング材料もホームセンターで売っているもので十分ですので、時間があればチャレンジしてみるのもいいのではないかと思います。

 それから、雨漏りなんかする車は嫌だと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんから、最後にフォローを。
 普通の車は中に水が入ってしまうと、カーペット(フロアマットの更に下の取り外せない部分)の湿気を取るのが大変で、カビが発生したり錆びたりしますが、ディフェンダーは最後のカーペットまで取り外せるようになっていて、すぐに床板むき出しにできます。床の水はすぐ拭き取れますし、カーペットも丸洗いOKです。ということは、万一ペットやお子さんが汚してしまっても、簡単にきれいにできるという利点もあるのです。
 だからファミリーカーとしても向いているという論法は、ディフェンダー購入にあたっての奥様の説得に使えないでしょうか?