社外ルーフライニング

久しぶりに社外品ダメダメシリーズです。
こちらのルーフライニング、お客様の持ち込み部品なのですが、箱から出してみて愕然としました。
写真でお分かりいただけますでしょうか?

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妙な艶。
なんとFRPらしきものでできています。
純正のライニングはパルプか何かでできた断熱材のようなものに布が貼られています。当然艶はありません。今回交換するのはこの一番前の部分だけなので、これを付けるとするとすごい違和感が・・・。
それ以前に、端の仕上げなどもかなりいい加減で、ちゃんと取り付けられるのかどうかも疑問です。取付時に割れる可能性も高いのではないかと思います。
しかも、きちんとついたとして、これには何の断熱効果も防音、吸音効果もありません。むしろ太鼓のように音を響かせるでしょう。内張りの意味が全然ありません。なぜこれをFRPで造るのか、全く理解ができません。垂れてくるのが嫌だから、絶対垂れないのを作ったのでしょうか。それとも汚れてもすぐ綺麗になるからでしょうか。
この手の社外品の内張りは当社も以前取り寄せました。その時はドアトリムでしたが、純正品と質感が全然違い、テカテカして相当安っぽいものでした。当然のように、加工しないとつきませんでしたし、クリップも純正のように付け替えができず、次回外した時に折れたらどうしようもなくなるという、大変困ったものでした。以来、二度と買わないことにしています。

さて、この社外品、確かに純正に比べれば安いようです。しかし、大きな荷物ですので送料は高くつき、それは純正でも社外でも変わりません。むしろ純正の方が箱が厳重で、送料は高くなるかもしれません。例えば、社外品の部品代が2万円、純正品が4万円だったとします。倍の差がありますが、送料が両方とも4万円だとすると、6万円対8万円。お得感が激減します。2割ちょっと安いだけでリスクに見合うのか、と考えなくてはいけません。

さらに、です。
この手の大物部品は、意外と正規輸入品を注文した方が安いのです。このライニング(もちろん純正)の定価が46,700円。イギリスからの送料はちょっと大きな箱になると、すぐ200ポンド、300ポンドと掛かってしまいますから、実は送料かけて取り寄せるより安く買えます。これはドアなどにも言えることで、重いもの、嵩張るものは個人で輸入しても割に合わないことが多いです。