ドアトラブル

長距離を乗られているディフェンダー、年数が経ったディフェンダーで、ドアの開け閉めの際に異音が出る車があります。
ビーンという音が反響したり、バタンッという音が異常に大きく響いたりします。
その原因がこちら。

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ドアロックの取り付け部に亀裂が入っています。
内張りがパタパタと動くので、クリップが割れていると思われている方が多いのですが、実はドア本体が割れているのです。
今まで何台も修理しましたから、こうなっている車は多いはず。放置するとドアロックや内張りの破損の原因にもなるので、こうなっている方はお早めにご相談ください。溶接して直せます。

ドアといえば、この時期にお決まりのドア閉まらない現象があります。
いくら強くドアを締めても、ポーンと跳ね返ってきてしまいます。酷いときには「ドクン」というような音と共に走行中に半ドアになったり、開いたりしますので要注意です。
この現象は、イギリス本国でも多くのユーザーを悩ませているようで、色々な掲示板で話題になっていましたが、原因は特定されていませんでした。
当社でも原因が分からず困っていましたが、昨年この原因はほぼ解明できまして、現在では対処法もあります。
他のショップさんと共同で検証した成果ですので、対処方法をブログで書くことはできませんが、ご来店いただければ対策しています。ドア4枚で5,000円程度でできる簡易作業と、もっと手間と費用がかかる本格的な作業がありますが、八割方簡易作業で完治しています。
 当社で中古車をお買い上げの方で、遠方でご来店いただけない場合は、お問い合わせいただければやり方をお教えしますので、ご近所の整備工場、スタンドなどでも作業可能だと思います。個人でも作業できない事はないですが、設備的な問題で工場の方がより確実に原因を潰せます。

 それと、ウェザストリップゴムの硬化が原因だと思われている方が多く、ウェザストリップの中の芯を抜いたらどうかと聞かれる事がありますが、これはダメです。ドアの曲線部分のゴムの芯を抜くとウェザストリップに皺ができて浸水の原因になってしまいます。しかも、ドアが閉まらないのにはおそらく殆ど関係ありません。