リヤボディが載ったので次は塗装です。ただし、このリヤボディは左クォーターが思い切り凹んでいます。この部分は使用せず、他の部品取車から持って来ることにしました。
一旦位置決めをして、その後クォーターパネルを撤去します。
そして塗装。
塗装が終われば組立。別途塗装してあった部品を順に載せていきます。
これで本体は完了です。
次はドアなどの付属品なのですが、ここで一つ目の誤算がありました。この車はオープンなので、純正ドアをカットして、窓枠部分を分割できるような加工がしてありました。それを溶接して繋ぐ予定だったのですが、単純に繋いでもカットした刃の厚み分は寸法が短くなってしまいますし、切断面を削って整えたりもしているでしょうから、長さが足りないのです。
元は幌なので、ドアの寸法は数ミリずれても関係なかったのですが、ルーフになればそうはいきません。しっかり寸法を出さなければウェザストリップが密着せず、雨漏りや隙間風の原因になります。ドアを付けたり外したりして調整しながら分割されたドア上下を元通りつなぎ合わせる必要がありました。
誤算はさらに続きます。リヤボディの交換は何度もやっていたので、大したことだとは思っていなかったのですが、それはあくまでも修理での交換でした。よく考えれば今回はハイキャパシティピックアップからステーションワゴンへの乗せ換えです。ベースとなっているピックアップにはリヤドアも、バックドアも、リヤのルームランプも有りません。当然、それらに関係する配線は付いていません。しかも、ベース車はほぼTdi最終モデル、部品取車は2000年モデルだったので、仕様も結構違います。結局、別のTd5の部品取りからも配線の一部を剥ぎ取ってきて、配線図を見ながら加工して、何とか全ての機能が使用できるようになりました。
ここで本当の山を越えました。次回で完成です。