誠に勝手ではございますが、下記の日程にて休業させていただきます。
12月30日(水)~1月5日(火)
尚、28日は定休、29日は工場内設備清掃・メンテナンスのため、整備作業は行いませんので、年内最終の通常営業は27日となります。
尚、28日は定休、29日は工場内設備清掃・メンテナンスのため、整備作業は行いませんので、年内最終の通常営業は27日となります。
車検時、特に今まで他の業者さんで車検をされてきて、初めて入庫される方はご注意をいただきたいのですが、当社は違法状態の車両の車検を通すということは一切行っておりません。また、違法状態の車を、検査の前に合法状態にして検査後に元に戻すということも行っておりません。
当社は自社で検査を行う指定工場です。認証工場や認証工場でもないショップでは、持ち込み検査前に合法状態にして、検査後に元に戻してお返しするようなことをやっているところもあるのかもしれませんが、当社は自社で検査をするので、そんなことをするなら、ペーパー車検をしてるのと同じことです。違法状態の車の入庫拒否とは言いませんが、車検前に合法状態にさせていただき、車検後には合法の状態のままでお返しします。
違法状態を意識せずに車検に持ち込まれてトラブルになることもよくあります。前回まではこれで通ったと言われても、それは前回に出されたところが目を瞑って通してくれていたり、見落とされて通ってしまったものなので、ダメなものはダメです。何とかしてくれと言われても、違法行為はできませんのでご了承ください。
以下、その事例の多いものを挙げますので、当社に車検を依頼される場合は、このような状態になっていないかをご確認ください。
1 ホイール&タイヤ
アルミのホイールで、車検に合格できるのは純正か、又はJWLのマークがあるものです。また、1ナンバー車に履かせる場合は、JWL-Tという貨物車対応のホイールが必要になります。
ご注意いただきたいのは、このマークはアルミ製のホイールにしかありませんので、スチールホイールは関係ありません。以前、当社が販売した車を地元で車検に出したところ、JWLが無いから通せないと言われたということを聞いたことがありますが、その車が履いているのはモジュラーでした・・・
それから、タイヤのはみ出しにもご注意ください。最近の規制緩和で、3ナンバーは10mmまではOKとなりましたが、1ナンバー変わらず、1mmでもはみ出していたらアウトです。
よく問題となるのがモジュラーのホイールですが、これは同じようなデザインでもオフセットが違うものがあります。オフセット0のものは、235のタイヤを履くと僅かにはみ出しますので、1ナンバーには適合しません。ご注意ください。
それから、理論上はツライチに収まるはずでも、車の個体差、オーバーフェンダーの歪み、足回りのブッシュの劣化等で微妙にはみ出してしまうこともあります。そうなっている場合は、何らかの対処が必要になります。
2 シートベルト警告灯
3ナンバーの輸入車の場合、平成7年4月以降に製造された車にはシートベルトを装着していない時に音やランプで警告を出す装置が必要になります。以前はこれについてのチェックが甘かったので、新車時の検査も無しで通ってしまい、その後も指摘されずに通ってきてしまっている車が多いです。それが何年か前から重点的にチェックされるようになりました。これが付いていない車は、後付けの回路を取り付けなければ車検に合格できません。
3 直前直左ミラー(カメラ)
これは2007年以降の車に必要です。これも以前はチェックも緩かったので、無いまま販売されてしまっている車が多かったです。それが大問題となり、チェックが厳密化され、更には取り付け方法にも非常に厳しい規定が儲けられるようになりました。販売店さんが新車販売当時にそれで通るということで付けていた追加ミラーでも、現在では通らなくなっていることもあります。特にディフェンダーは要注意車両と認識されているらしく、持ち込み検査ではかなり厳しく見られます。
なお、当社はこういう点で不正に通したと言われることを避けるため、初入庫されたり、前回の車検入庫時から関連部品の状況が変わっているTDCiについては車検場への持ち込み検査を行っています。
ミラー、カメラが付いていない、もしくは付いていても、持ち込み検査で落とされる状態の場合は、改善をさせていただきます。
4 キャンピングキット
90年代は、3ナンバーを取るのが難しかったのと、8ナンバーに税金的なメリットがあったので、キャンピング登録されている車が多くなっています。一部の販売店では、8ナンバー車であっても、キャンピングキットを付属させず、車検時にキットを貸し出して通しているようなことをしていました。または、不正を行う指定工場で、キット無しで通していたのかもしれません。当社はそういう事は致しませんので、8ナンバーの場合は、必ずキャンピングキットをご用意ください。キャンピングキットもただベッドやコンロやシンクなどが置いてあればいいというわけではなく、ベッドサイズや就寝可能人数、タンク容量など、細かく規定がありますので、それに対応しているものが必要です。
5 座席数
TDCiで7人乗り登録なのに3rdシートを外してしまっている、5人乗り登録なのにセカンドシートも外してベッドになっているという状態では車検は通りません。必ず、規定人数のシートを取り付けてからご入庫ください。
6 ドッグガード
ドッグガードは便利装備ではありません。荷室とシート部を分ける仕切りとして貨物車の車検には必要なものです。これが邪魔だからと外して、処分してしまっている方がいますが、車検に通せませんので、必ず取っておいてください。もしすでに処分してしまったという場合は、純正である必要はありませんので、ホームセンターなどで似たようなスチールネットでも取り付けてもらえれば通せます。
7 ヘッドランプ
LEDのバルブや、レンズごと交換するものがありますが、これも車検に通らないことがあります。車検対応と書いてあっても、確実に車検が通ることを保証するものではありません。
バルブは、さすがにPIAAとかIPF等の有名メーカー物は大丈夫であることがほとんどですが、使用するレンズとの相性もあります。安物については全く信用ができません。色と光量は車検の合格ラインに達していても、カットオフラインが全く出ていないものが多いです。レンズごと交換するタイプのものは、光を撒き散らしているので、運転していて明るく感じるものでも、本来照らさなければいけない部分、つまりテスターで測定される部分には十分照射しておらず、結局光量不足というものもあります。
こういう点はどんどん改良されていくので、安くても大丈夫なもの出てきているのかもしれませんが、メーカー不明のLEDヘッドランプにされている方は、念のため純正品を持ってきていただいた方が良いかもしれません。(不合格で純正に戻した場合、車検後は純正のままでお返しします。)
8 その他灯火類
車のランプ類には結構厳しい規定があります。ランプの位置、色、点灯条件等です。それも年式によって基準が変わりますので、かなり複雑です。それでも、よく車検の時に指摘させていただくことを挙げておきます。
ルーフのランプ
これは基本的には作業灯の扱いとなり、走行中に点灯できる状態であるのは違法です。地域により多少解釈に違いがありますが、運転席から操作できない位置にスイッチを付ける、サイドブレーキがひかれている時だけ点灯可能なような回路を組む等の取付をする必要があります。
フォグランプ
これはかなり複雑な規定があります。
平成18年生産の車になると、最外側から40mm以内という規定ができてきますので、昔の4WD車のスタンダードとも言えるこういうフォグの取付が違法となります。
それから、フォグ単独点灯はダメ、点灯時は社内にも点灯を知らせるランプが必要という規定もあります。
古い車両二はこの規定はありません。
さらにフォグランプが4灯同時点灯できるのも違法です。バンパー埋め込みフォグが4灯付いている車がありますが、これは切替スイッチを作り、2灯ずつの点灯にする必要があります。
バックランプ
バックランプは1灯であれば左側、2灯であれば左右対称という規定があります。ディフェンダー(右ハンドル)は右側はバックフォグになっていて、バック時に暗いということで、クロスメンバー下などにLEDの追加ランプを付ける方がいるのですが、これも違法です。それから、左ハンドル車はノーマルでは左がリヤフォグ、右がバックランプですが、これでは違法なので入れ替えるか、リヤフォグを無くして左右バックランプにする必要があります。
9 オーバーフェンダー
オーバーフェンダー自体は違法部品ではないのですが、オーバーフェンダーを取り付けることによって車幅が変わりますので、構造変更をするために持ち込み車検が必要になります。ご存知ない方が多いのですが、構造変更をするためにはその車のナンバーの車検場に行く必要があります。他の地域の車は豊橋ではできないのです。例えば、品川ナンバーのお客様の構造変更をするためには、品川の車検場に持ち込む必要があります。費用をいただけばできないことは無いですが、相当な金額になってしまいますし、万一何かあって一回で合格できなければ、もう一往復するようなことにもなりますので、基本的にはお断りしています。(どうしてもと言う場合は、一旦抹消して豊橋で予備検査を受け、再登録するという方法は可能です。)
それから、これも勘違いされている方が多いのですが、全長、全幅、高さが変わったら必ず持ち込み検査が必要かと言えば、そうではありません。指定部品というものがあり、それに該当するものを取り付けることによって変更があっても、継続車検の場合は手続きは不要です。ルーフキャリアやグリルガードなどはこれにあたりますので、車検の時に取り外さなければならないのかと聞かれますが、そんなことはありません。
10 ナンバー区分
これはかなり特殊なケースなのですが、まず、一つ目がピックアップ車で3ナンバーになってしまっている車です。これも、車検時に荷台のアオリを外し、荷台全体に斜めに蓋をすることで「荷物が積めない」ということにして3ナンバーにしてあったようです。殆どがそんな状態では乗られていないでしょうし、そうなっていたとしても合法かどうか非常に微妙なので、もしその状態で車検入庫された場合は、持ち込み車検で運輸支局の判断を仰ぎます。
それから4ナンバー化です。ディフェンダーもオーバーフェンダーを外し(もしくはカットして全幅を小さくして)、ローダウンをすることで4ナンバーにすることができるようです。その状態のまま乗られているのなら何の問題もありませんが、元に戻してオーバーフェンダーを付けてしまえば、車検は通せないことはないですが、先に書いたように構造変更の持ち込み検査をして再度1ナンバーとして登録することになります。
以上のように列挙しましたが、細かい点はまだたくさんあります。
もし不安な場合は入庫前に写真を送っていただければ、外観からわかる点についてはご回答いたします。遠方から来られて、当社では車検に通せない車だということになると無駄足になってしまいますので、心配な方はご相談ください。
それでは完成です。
まずはビフォアから。
遠目にはそれほど酷い状態には見えませんが、近付けば塗装の劣化、錆などが目立ちました。
アフターはこちら。
作業内容は以下の通りです。
全塗装 ジャバブラック → ケスウィックグリーン
全ドアパネル交換
左右フロントフェンダーサイドパネル交換
各チェッカープレートボディ色塗装
フロントバンパー交換
フロントグリル ヘッドランプパネル艶有ブラック塗装
ルーフパネル補修
各ボディパネル補修
フロアパネル・サイドシルインナーパネル腐食補修
ホイール2組塗装
リヤクロスメンバー塗装
全ガラスゴム交換
スライドガラスフェルト交換
ロールケージ撤去
リヤステップバンパー撤去
それから、紹介はしていませんが、水回りとパワステのホース・配管、ウォーターポンプ、パワステポンプ、ヒーターコアなども交換させていただきました。
こういうエンジン回りの作業も、ボディを分解したついでに行えば費用が安くできる場合がありますのでお勧めです。
お預かり期間は3月初旬から4月末までの約2ヶ月、ただし、3月はほぼ部品待ちでしたから、実際の作業は3月末から着手しています。
ディフェンダーの場合、全塗装のお預かりは特別に酷い状態でなければ1ヶ月程度、今回のようにパーツの取り寄せなどがあれば2ヶ月程度となります。事前にご来店いただいて、あらかじめ部品を手配しておくことができればパネル交換があっても1ヶ月程度で大丈夫だと思います。
ただし、フレームまで腐食があったり、バルクヘッドなど通常本国にも在庫が無いようなパーツの交換が必要になった場合は数ヶ月というお預かりになることもあります。
現在、全塗装は予約制になっており順番待ちとなっておりますが、最近の状況でキャンセルや延期、車を売却してしまったという方があったこともあり、一時期ほどではありません。現在、順調に行けば半年程度、状態の悪い車が何台かあったとしても、1年は待たずにご入庫いただけると思います。
お問い合わせはinfo@asahimotors.netまでお願いいたします。
ルーフの作業開始です。
タガネとハンマーでパテとFRPを除去します。
結構大変な作業です。
FRPは取れましたが、前の方にもかなりパテが盛ってあります。前の方はディフェンダーのルーフにしてはなんか平らだなと思っていました。
この辺りまでパテが入っていました。
どうもこの修正跡から推測するに、このルーフの大穴はサンルーフを取り付けてあったわけではなく、横転したか、立体駐車場やカーポートなどに突っ込み、ルーフを酷く歪ませ、その歪みが取り切れなかったために、歪んだ部分を切断、除去し、代わりにFRPボードを貼り付けて、段差をパテで埋めてあったようです。
本来結構波打っているディフェンダーのルーフを、ダメージによる歪みだと思ってほぼ全面パテを入れたのかもしれません。平らにするのはかなりの労力だったことでしょう。お客様が所有される前の修理のようなので、10年以上前の作業です。当時だったらルーフもそれほど高価ではなかったはずなので、交換してしまった方が良かったんじゃないかと思うのですが・・・。
さて、これをどうするか悩みました。交換の場合は部品代は110SWと変わらない100万円オーバー。とても無理です。
同じようにFRPを貼ることも考えましたが、どうしてもパテの範囲が大きくなりますし、割れたり歪んだりするリスクがあるのであまり良いことはありません。
ディフェンダーに慣れていない鈑金屋さんだと、どうしてもパネルの歪みが気になって、パテを入れて、ダメージを受ける前以上に平らな状態にしようとしてしまいます。それをやり過ぎることで、ドアならばドアハンドルの取付部等に負荷がかかってパテ割れが起きてしまったりします。しかし、ディフェンダーのパネルは歪んでいるものです。無駄なコストをかけて、修理箇所だけ違和感のある真っ平にされないように、普通の鈑金屋さんに修理に出すときはあらかじめ説明しておいた方が良いかもしれません。
ということで、今回はアルミ板を貼ってしまうことにしました。
まず、後部などの歪みを再修理して、最小限パテを入れて修理しました。
そして、サイズを指定してアルミ板を注文、それを残っていた骨材にリベットで打ち付けていきます。
最初は穴の周りだけと思っていたのですが、穴以外の部分の歪みも大きいのと、ロールケージが付いていた穴も埋められるので、ルーフのアールに沿って曲げて、雨樋まで持ってきてしまうことにしました。
サフェーサー
塗装
完成です。
どうでしょう。この違和感の無さ。アルミ板をリベットで打ち付けるなんていう修理方法は普通の車ではあり得ませんが、ディフェンダーはそもそもがそうやって作られている車です。写真のリヤコーナーのリベットは新車から付いているものです。それと比べてみても違和感がありません。予想した以上の完成度でした。
最大の難関をクリアしたので、後は細かい部分の作業になります。
全塗装時のオプション扱いの作業もありますが、車の状態や今後の使用状況来よって提案させていただいています。今までの経験から生まれた工夫です。当然、紹介しているのは一部で、色々なところに細かいポイントがあります。もちろん車検時やこの作業自体の依頼も承ります。
スライドガラスはガタついていて、カビ?苔?が生えていたフェルトを交換。
これはステーションワゴンのサイドのでも可能です。
ドアは錆びていたため、4枚全部新品交換。知らない方も多いのですが、新品ドア交換でも、ドアパネルの中身は別売りですので、ウインドウレギュレター、ガラスランチャンネル、配線等は古いドアから新品に移し替えます。これが結構大変な作業です。
防水シートはビニールハウス用ビニールで作ります。純正より丈夫ですし、透明で中も見えます。
今後できるだけ錆びないようにドア内部に防錆剤を注入。
クロスメンバーとフレームにも注入しておきました。
グリルとヘッドランプパネルはツヤ有ブラックで塗装。
組付け後は、よく雨漏りするポイントにコーキングをして、耐水テストも行います。
カーペットは組付け前に洗濯しておきました。
あとは各部を組み付けていけば完成です。
次回、完成披露です。
外装作業に入ります。
まずはパテを全て除去して下の状態を確認。
一旦サフェーサーを入れて、歪みを分かりやすくした後、鈑金をやり直し、できるだけ少ないパテで再補修します。
とは言え、左は結構な厚さになってしまいます。
クォーターパネルの鈑金完成。
ボンネットも塗装が劣化しています。普通より劣化が酷いなと思ったら、やっぱい下からパテが出てきました。ここも過去に補修されていたようです。クォーターと同じように全部剥離してやり直しました。
それから、バルクヘッドです。ベンチレーターを取り外そうと思ったら右側が外れません。どうやらコーキングで完全にふさいでしまっているようです。結構強力なもので全然取れません。結局バールで破壊するしかありませんでした。
これは部品取車から部品がもらえたので問題ありませんでしたが、問題はバルクヘッドの方。
おそらく、雨漏りを止めようとして、隙間からコーキングを流し込んだのでしょうが、そのやり方だと完全に一周綺麗にコーキングするのは難しいようで、どうしてもヒンジやストッパーが邪魔で上の方には隙間が残ります。それに対して、下の方はしっかりコーキングできます。すると、上から入った水が下に抜けずに、ベンチレーターの窪みの中に溜まります。それがこの錆の原因でしょう。
錆を落として補修です。
それから、この車は前回りも修復の跡がありました。
フェンダーもパテを落として再補修。
フロントのクロスメンバーも修復跡から錆が発生していたのでパテを除去して再補修しました。
そして各パーツの塗装。
本体の塗装
組付けです。
次回は今回の最大の難関、ルーフパネルの補修です。
作業開始です。
今回ロールケージ(フェイスガード)を撤去することになりました。この限定車のロールケージは90V8の正規輸入車に付いているものとは異なり、後部はフレームに固定されていません。90V8は内側にもフレームから立ち上がったバーがあり、ルーフパネルを挟んでそれと接続されていますが、この車はルーフに固定されているだけです。そういう意味ではロールケージというよりフェイスガードというべきものですが、これを通して車体の捩れがまともにルーフに伝わってしまい、そのせいでパテ割れが起きた可能性が高いと考えました。この時点ではルーフをどのような方法で修理するかは決まっていませんでしたが、パテを全くなしで補修するのはまず不可能だろうと思われたため、できるだけルーフに負荷をかけるのは避けるべきでした。
また、どちらにせよロールケージ自体の錆が酷く、補修するためにかなりの費用がかかってしまうという理由もありました。
ということでボディの分解を始めたのですが、いきなり躓きます。
フロントフェンダーとロールケージのブラケットが外れません。ロールケージはフロントフェンダー内部でフロントピラーにフェンダーパネルと共締めされているブラケットに接続されています。
つまり、取り外しの手順としては、ロールケージ本体を取り外した後、
1 前方の隙間からアクセスしてピラー上のフロントフェンダーとロールケージブラケットを固定しているボルトを緩める
2 フロントフェンダーを取り外す
3 ロールケージブラケットを取り外す
という順番になります。
しかし、このブラケットとボルトが錆びて一体化していて緩みません。緩みませんというか、ボルトの原型がありません。
しかし、この場所では焼き切ることもできませんし、削り落とそうにも工具も入りません。
それでも右側はたいした問題ではありませんでした。フェンダー前方が歪んでいたため、当初から交換予定だったからです。遠慮なく切り裂いてボルトにアクセスします。
問題は左側です。
こちらはフェンダーに大した問題は無かったので、現物修理で塗装するつもりでした。しばらく試行錯誤していましたが、どうにもならず、お客様と相談してこちら側もフェンダーを破壊して取り外し、新品交換させてもらうことになりました。フェンダーのロールケージを取り外した部分には大きな四角い穴が残りますので、当初はそこをアルミパネルを打ち付けて埋める予定でした。しかし、両側そうなっているならまだしも、左側は新品なので跡はなくなり、違和感があるだろうと思っていたので、結果的には良かったのかもしれません。
フェンダーを取り外した後も作業が続きます。ボディーの外装パネルを外して行くと、予想通りというか、各部に錆が出ています。
センターピラー
サイドシル
補修しました。
バルクヘッド下部、フロントフロアです。
ここは結構複雑な構造で、鉄板が入り組んでいます。腐食している部分をカット、二重構造になっているのでそれぞれのパネルを分離します。
内側のパネルを剥がしたところ。
フロントピラーの腐食部もカット
補修用のフロアパネルと、それではカバーできない分を鉄板から作りました。
できた補修パネルを溶接。
完成です。
これで本体の内部の補修は完了です。次は外装です。