昨日、豊橋市は記録的な豪雨にみまわれました。
近くのR23絹田ガードが冠水して通行止めになり、迂回路になる会社の前の道はかなり渋滞していました。また、その渋滞の抜け道となる当社裏の道も写真のように冠水していました。
それにしても、皆さん結構躊躇なく冠水路に突っ込んでいるので、見ていてとても心配でした。
水に濡れて電気系がダメになるくらいのことしか考えられてないと思うのですが、実際にはウォーターハンマーというもっと恐ろしいことになる可能性があります。
自動車のエンジンは、吸い込んだ空気を圧縮してから燃料と混ぜて燃やしています。冠水路に入って、もしエンジンの吸気口が水につかれば、エンジンは空気の代わりに水を吸い込みます。そして、それを空気と同じように圧縮しようとします。しかし、水は空気の様には圧縮できません。サンドバッグを殴るつもりでコンクリートの壁を殴るようなものです。こうなると、エンジン内部の部品は大ダメージを受けます。オーバーホールが必要となり10万円以上の出費は確実になります。
当社裏の様に水深15センチくらいなら大丈夫でしょうが、車種によってはかなり低い位置に吸気口がある車もありますので、もうちょっと深くなるとかなり危険です。
そんなことを思っていると、やはりお客様から救助要請が入りました。バンが冠水路で動けなくなっているということで、緊急出動です。スタッフに私の愛用の釣用ウェーダー(胴長靴)を持たせて送り出したのですが・・・。甘かったようです。ほとんど泳ぐような状態でウインチを引っ掛けて引き出してきたそうです。逆にウェーダーの中に水が入って大変だったとか。(それならば、できれば脱いで欲しかった・・・・)
引き上げてきた車のヘッドランプはこんな状態です。メーターまで水につかり、おそらく廃車になるでしょう。
その後や、今日になっても吸気系に水が入って動けなくなった車が何台か入庫しました。集中豪雨は増加傾向らしいので、今後もこういうことが増える可能性があります。場合によっては命にも関わりますので、浅く見えても冠水に突っ込むのは控えた方が良いでしょうね。