カーコンビニ倶楽部FC脱退のお知らせ

旭モータースは今月末をもちまして、カーコンビニ倶楽部のフランチャイズを脱退します。

 加入したのは平成13年ですから、かれこれ19年近く続けてきたことになります。
加盟するまでは当社は純粋な整備工場で、鈑金塗装は全て外注でした。ディンフェンダーも自分では乗っていたものの、商品としてはほとんど扱っておらず、本当に何の変哲もない、何十年来の固定のお客様ばかりの整備工場でした。しかし、当時は新規客はほとんど見込めず、かといって古くからのお客様も、代替わりでどんどん減っていってしまうという状況でした。また、当時から車のメンテナンスフリー化は進んでいましたし、車検の価格競争も激化していましたので、このままでは先は無いと考えて、鈑金塗装の内製化と、新規顧客の獲得を目指して加盟を決定しました。


 しかし、昨今はディフェンダーをはじめ、ランドローバー車の入庫が多くなり、また人手不足もあり、カーコンビニ倶楽部の看板でお客様に来ていただいても、なかなかすぐには入庫していただけないような状況であることが多くなっていました。そんな事情から、FC脱退で多少は新規のお客様が減少したとしても、ランドローバーのお客様と、既存のお客様をしっかりケアさせていただく方が大事だろうという結論に達しました。

 カーコンビニ倶楽部は結構強引な勧誘があったり、加入前に都合の良い話ばかりをするというので、FCと加盟店がトラブルになっているという話もありましたし、すぐ脱退する店舗もありましたが、少なくとも当社にとっては加盟して良かったと思っています。脱退することにはなりましたが、特にカーコンビニに不満があるわけでもありません。工場の作業スペースが十分にあり、スタッフも揃う等、状況が許すなら、もっと続けたかったという気持ちは今でもあります。それまでほとんどなかった、新規のお客様が来てくれるということは、売り上げの面だけでなく、色々な意味で大きかったと思います。やはり固定のお客様だけでやっているというのは安定する面もありますが、色々な弊害も出てくるように思います。多分、カーコンビニをやっていなかったら、今のようにランドローバーでたくさんのお客様に来ていただけるようにもなっていなかっただろうと思います。

思い返すと、ゼロからの鈑金塗装工場立ち上げでしたので、当時は本当に大変でした。作業する現場ももちろんですが、見積、接客対応で苦労がありました。なにせ全くの未経験で、短期間の簡単な講習を受けただけでのスタートですので、少し複雑な修理になると正確な見積もりが出せず、全く割に合わない工賃を出してしまったり、必要な部品が抜けてしまっていたりということは頻繁にありました。予定していた作業時間で完了せず、深夜まで残業していたり、お客様にお詫びして期間を延ばしてもらったりということが何度もありました。
また、最初の数年は見積対応できるのは私一人にもかかわらず、受け付けは年中無休営業でしたので、誇張一切なく、3年間ほど一日も休んでいませんでした。今から考えると、よくあんなことできてたなと思います。若かったということでしょう。

 

そういうわけで、来月からは当社のランドローバーへの比重が一段回高まると思います。カーコンビニ倶楽部の看板で来ていただいていた鈑金塗装のお客様が減る分、お待ちいただいている全塗装の予約分の消化が早まるかもしれません。

今後とも旭モータースをよろしくお願いいたします。