任意保険のロードサービスについて

定期的に書いている任意保険についてです。
今回はその中でもロードサービスについて書きます。
電話やメールで故障の連絡を受ける際、ご自身の任意保険のロードサービスについて十分に理解されていない方が多いと感じます。
これをしっかり活用することで、数十万円分の費用と、当社まで持って来る&修理後に取りに来る手間を省くことができる場合がありますので、一度約款をよく読んでどういう条件になっているか確認することをお勧めします。

トラブルになったらまずJAFというように思いこまれている方が多いのですが、JAFは近所に修理工場があるような場合は到着も早いですし、非常に役に立ちますが、県外に運ばなければならないような場合は、無料けん引は15kmまでですので全く足りません。それ以上は実費で、搬送費用は1km730円となっていますから、ちょっと県外まで運べば非常に高額な費用になってしまいます。

これに対して、ディフェンダーで車両保険まで契約できるような大手の代理店型の保険会社は、距離ではなく搬送費用で限度が決められており、15~30万円程で規定されています。搬送費用はロードサービスの会社によって違いますが、15万円でも東京・大阪くらいでしたら何とか当社まで運んでもらえるようです。もちろんこれを使用しても、特約ですので、等級や翌年の保険料には全く影響しません。

しかも、任意保険のロードサービスのメリットはこれだけではありません。契約内容にもよりますが、特約を付けていれば、レンタカーを自宅や指定場所まで届けてくれ、更に修理完了後に自宅まで車を持って来てくれたり、引き取りに行く交通費を出してくれたりします。注意しなければならないのが、代車費用・修理後搬送・修理後引取費用の特約が使えるのは、あくまでも自走不可で搬送された場合のみです。つまり、無理すれば走れるからといって自力で当社まで来てしまうと、こんな便利なものを使うことができません。この自走不可というのは実際に全く走れない場合だけではなく、一般常識として走ったら危ない場合、走ったら法令違反になる場合も含まれます。それがどこまでなのかは保険会社の判断次第なので、その時に聞いてみるしかないのですが、夜間ヘッドランプ不灯や、微量の燃料漏れ(軽油)、異音等、強者のディフェンダーオーナーさんなら平気で走って来られてしまうような状態でも、搬送されてきていますので、意外と何でもいいようです。
結局のところ、無理して走ることは、安全のため、車のためにもいいことは無いですし、当社のボロ代車(それすらいつもあるとは限りませんが)ではない、綺麗なレンタカーが使え、修理後に取りに行く手間(又は費用)を省けるというメリットすら放棄してしまうことになるので、得が無いどころか全くの損です。

以上のように、任意保険のロードサービスは大変便利なものですので、一度ご自身の保険内容を確認して、代車特約なども必要であれば追加しておくことをお勧めします。

※残念ながら当社が代理店をしている損保ジャパン日本興亜は、修理後搬送は無く、引き取り費用だけとなります。