VINの話 アップデート版

ディフェンダーのVIN(車台番号)については過去に書きましたが、少し加筆修正して再掲します。

これは17桁のアルファベットと数字で表示されています。ディフェンダーの場合はフレームの右側先端の側面に刻印されています。

また、フロントガラスとダッシュボードの間にもアルミのプレートがあり、前から覗き込めば見えるようになっています。

この17文字にはそれぞれ意味があります。
例えば、頭の3文字「SAL」はランドローバー車であることを示しています。そして、次の2文字は車種を表します。ディフェンダーなら「LD」です。その次の文字はボディ形状です。90なのか110なのか、ワゴンなのかピックアップなのか、これを見れば分かります。
この文字の中でもっとも重要なのが、10番目です。これがモデルイヤー、つまり年式を表しています。紛らわしい文字を飛ばしていますので、完全には順番通りではありませんが、この文字を見れば何年モデルなのかが分かります。(ヨーロッパの年度の区切りは9月ですので、モデルイヤーと実際に生産された年式は異なる事があります。ご注意ください。)
上の写真の車は2003年モデルということになります。

J = 1992
K = 1993
L = 1994
M = 1995
T = 1996
V = 1997
W = 1998
X = 1999
Y = 2000
1 = 2001
2 = 2002
3 = 2003



9 = 2009
A = 2010
B = 2011
C = 2012
D = 2013
E = 2014
F = 2015
G = 2016

部品の識別をするときにはここからの文字が重要になります。この次の文字は組立工場を表しているので、ディフェンダーの場合は殆どがA=ソリハル製になっているはずです。年式によって適合が異なる部品はこれを含めて「FROM VIN MA939976 to 1A612403」というように表示されます。これは95年から2001年まで適合という意味です。部品の注文、問い合わせをいただくときはご注意ください。この場合YAHOOショップ等では「MA~1A」と書かれています。

しかし、ディフェンダー、特に中古で買われている場合は、意外と他年式の中古部品に組みかえられていたりして、VINだけを頼りに部品を注文すると、間違ってしまうこともあったりするのですが・・・。アクスルやブレーキなどは要注意です。

それから、車台番号は車検証にも記載されていますが、並行輸入車の一部や、錆などで打刻のオリジナルの車台番号が判別できなくなった場合は職権打刻といって、別の位置へ打刻がされていたり、プレートが打たれている車もあり、その場合は車検証にはそちらが記載されています。その車台番号からは年式や仕様の判別はできませんので、部品注文・問い合わせの際の車台番号は必ず上記のVINでお願いいたします。