FACEBOOKの方に軽く書き始めたのですが、すぐに事態が進展して真相が判明したので、同じ被害に合う人が出ないように、こちらでもう一度まとめて書きます。
ディフェンダーの純正クーラー用クーラーブロワモーター、品番はJNB100080です。XA(99MY)以降の車、またはそれ以前でも純正クーラーキットを取り付けられた車用です。Diavia等の社外クーラーには適合しませんのでご注意を。
純正とOEM品があるのですが、一度OEMでハズレを掴んだことがあるのと、純正とOEMの価格差が小さいので、最近は純正だけを使用していました。ところが、純正の供給がしばらく止まってしまい、入ってこなかったので、今回久しぶりにOEM品を注文しました。
OEM品
しかし、間の悪いことにOEM品が届くとほぼ同時に純正品も入荷してしまいました。よく出る部品なので、在庫が多くなるのは問題ないのですが、純正とOEMの形状が違います。
純正品
比較
形状、レジスターの位置が全く違います。
こういう場合、大抵純正以外の方が間違っているのですが、今回は正しいというか、従来通りの形状で、そのまま取り付けられるのはOEMの方です。
実はこれが届く以前に、お客様から相談を受けており、ランドローバージャパンに部品を注文したら同形状の部品が来てしまい困っている、ランドローバージャパンにある在庫も全てこの形状であるということでした。
ランドローバーはこんな感じで部品の仕様変更を時々行い、部品形状を仕様変更後のものに統一してしまう(=旧型部品は部分交換ができずASSY交換になるか、何かアダプターのようなものが必要)ということをよくやります。今回もそれだろうと思って、2点の違いを説明する写真を添付して、問い合わせしました。
するとVIN(車台番号)を聞かれ、SALLDHMHJ74A67・・・と伝えると、帰ってきた答えが
「ランドローバーEPCは、あなたが使用すべき正しい部品がSTC3982であると言っています」
今までJNB100080を何個も交換したことがあるのだから、そんなわけないと思って調べると、STC3982はV8EFI用、つまり日本では主に90V8用のブロワであることが分かりました。そしてSTC3982を画像検索してみると、まさに今回JNB100080として送られてきたものと一致します。極めつけは、EBAYではSTC3982としてJNB100080を売っているのを発見しました。
以上の事から考えると、どうしてそんなことになるのか分かりませんが、メーカーのデータの中で、STC3982とJNB100080の仕様が完全に入れ替わってしまっていることになります。
JNB100080をディーラーや一般の部品商さんで注文する際は、訂正されてるか確認してからの方が良いでしょう。結構内装を分解しないと交換できない部品ですので、いざ交換しようとしたときに使えないことが分かると、非常にダメージが大きいです。
ちなみに、STC3982の方が現地価格で1万円程安いので、訂正される前なら、JNB100080が欲しい場合は、あえてSTC3982を注文すると安く手に入る?かもしれません。
2020/04/14追記
JNB100080とSTC3982は別物でした。
単純に、JNB100080が何の説明もなく、形状変更されたということになります。
新形状JNB100080は取付穴を開け直し、配線を加工(変換ハーネスを作る)ことで何とか、取り付けることができます。