指先一つでダウンさ

クラッチの重さはディフェンダー、特にTd5に乗られている人の最大の悩みと言っていいかもしれません。
以前、リターンスプリングをTdiのものに変更する改造をご紹介しましたが、これは劇的に軽くなるわけではないのにもかかわらず反響が大きかったので、みなさん相当悩まれているのだと思います。
他にも、純正よりも径を大きくしたスレーブシリンダーを使って軽くする方法もありましたが、これがペダルのストロークが長くなるのと、どうも信頼性が低いようで、ダメなものは年ともたずにエアを噛んでしまうようになったりしたので、最近はお勧めしていませんでした。

クラッチが重くて奥様が乗れないから購入を諦めるなんていうこともありましたので、何か良い解決策はないものかと、探していたら見つけました。

クラッチブースター(クラッチサーボ)です。

ブレーキマスターの後ろにも似たようなものが付いていますが、負圧の力でペダルを踏む力をアシストする装置です。
これをクラッチマスターシリンダーの後ろに取り付けます。

これをさっそく取り寄せて、モニターとして一台に取り付けさせていただきました。

その結果、こうなりました。

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指1本というのは、ちょっと無理していますが、2本なら楽勝です。もう不安なほど軽いです。軽トラよりも軽い。大径シリンダーなど目ではありません。

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さらに、副産物として、クラッチマスターが前に出てくる分、交換がしやすくなるというメリットもありました。
デメリットとしては、フルードが漏れてもペダルに垂れて来なくなってしまうので、漏れに気づきづらくなってしまうことでしょうか。

一つ不安だったのが、ブレーキで使われる負圧が足らなくなってしまうのではないかということでしたが、キットにはバキュームタンクも付属しているので、そのおかげで通常の使用には問題ありません。

もちろん、万一システムが壊れた時もブレーキサーボと同じで、足の力だけで作動させることができるので、元の重さに戻るだけです。

腰痛で悩まれている方、また購入に当たっての奥様の説得材料にいかがでしょうか。
200Tdi 300Tdi Td5 PUMA それぞれのキットがあります。