ディフェンダー TDCi インタークーラーホース

ディフェンダー110 2.2TDCiが突然ターボが効かなくなったそうです。
この症状が出るときによく原因となっているのは、インタークーラーホースのすっぽ抜けです。2.4の初期にこの症状が良く出て、ホースバンドなどに対策が入ったそうです。
しかし、2.2になってからも時々これが起きるという話は聞いていました。今回もそれだろうと思ったのですが、お電話でのお客様の話では目で見える範囲でホースの抜けは無いとのこと。

取りあえずご来店いただいて確認してみると、抜けではないものの、やはりホースのトラブルでした。

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ホースがオルタネーターのプーリに干渉して、穴が開いているのです。これでは当然過給はかかりません。よく見ると、ステアリングシャフトにも干渉しています。もっともこちらは穴が開くようなことになるとは思えませんが。

こうなることの原因を考えてみると、製造段階でのホースの取付時に角度(ひねり方)を間違えたのではないかと思います。もしくはバンドの締め付けが悪くて徐々にずれてしまったか。他の2.2の車を確認してみると、もう少しクリアランスはあります。

実はこの症例は、以前、他の車のエンジン不調を調べていたときに、ネットで見たことがありました。その時はどうして結構離れているプーリとホースが干渉してしまうのか理解できなかったのですが、なるほど、取り回しが悪いとこうなるのですね。新しいホースに交換した時には、ホースが動かないようにどこかに固定するような加工をする方が良いかもしれません。


さて、このホース、ランドローバーも何か気が付いているらしく、細かく部品が変更されています。

まずは2012年の途中までで、この後、2013年の間に3回変更されています。つまりこのホースに対して部品の品番は4種類あります。最初の品番は廃盤になってしまって、2番目の品番に統合されていますが、それ以外は並行して供給されていて、指定されたVINに対応しています。

初期のホースは、ホースというよりパイプがメインで、両端のカーブ部分だけがホースになっていたようです。

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今回の車は3番目の品番で、全体がホースです。2番目、4番目の写真は見つかりませんでした。

今回の車のホースは補強なのか、針金とシート状の保護材が巻きつけてあります。どう見てもコストダウンですよね。初期のパイプタイプだったら今回のようなトラブルは起こらなかったはずです。

ここで、いくつか疑問が出ます。

 ① 2・3・4番目でそれぞれ何が違うのか。

 ② 新しい品番ほど改良されているのか。

 ③ それならば、指定されたVIN以外に使えないか。

 ④ 2番目のホースだけ他に比べてかなり安い理由。


ってことで、全種類発注してしまいました。

結果はまた報告します。