快適&高性能 VS シンプル

新型のディフェンダーの冷房はクーラーではなく、エアコンになりました。同じ吹き出し口から暖かい風も冷たい風も出てきます。それから、ヒーターの内気循環もできるようになりました。
国産車に乗られてる人には信じられないかもしれませんが、Td5まではヒーターはフェンダー上の吸気口から吸い込んだ外気を暖めて室内に入れることしかできなかったのです。ただでさえオーバークール気味のディフェンダーですが、吸い込む外気が冷たければ、当然更に効きは悪くなります。この点だけでも、新型はかなり快適になっていると言えます。

しかしながら、快適さには代償が付き物でして、ちょっとトラブルが起きるとこういう作業が必要になります。

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旧型クーラーでもよくあった、サーモ不良により延々冷やし続けてしまい、凍りついて結局効かなくなるという症状の修理で、サーモの交換です。

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まだ決して多くは無い新型車で、当社だけで既に数件事例がありますので、相変わらずかなりの弱点部分かと思われます。
サーモ交換には旧型でもクーラーユニット脱着が必要で、結構手間のかかる作業だったのですが、新型となるとビジュアル的にも「大変なことになってる」作業になります。新型はエアコン化によって、暖める機能と冷やす機能を一体化してインパネセンター奥に収納してありますので、そこへアクセスするためにはインパネ全バラシとなります。

で、ここまでは想定内だったのですが、嫌なものを見つけてしまいました。

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クーラントです。ヒーターコアから漏れてるようです。まだ漏れはほんのちょっと。サブタンク内もも蒸発による自然減くらいにしか減っていません。室内に甘い香りも漂ってはいませんでしたので、本当に早期発見です。今回気が付かなかったら、後日に再度ここまでの分解をしなければならなかったので、不幸中の幸いです。とはいえ、こんな部品が国内にあるわけありません。イギリスへの手配で、部品が届くまで10日くらいはこの状態で放置するしかありません。

旧型に比べれば高性能で快適な新型ですが、複雑であるがゆえにトラブルが起きると原因の特定が厄介であったり、正規輸入ではないので国内には部品在庫が少なく、一般的な消耗品以外はほとんど本国手配になってしまうというデメリットがあります。このあたりが、新型が出回っても旧型が相変わらず高値安定であることの原因かもしれません。