中古車速報 2019/06/28

中古車速報です。

2001MY Td5
走行128000km
NOX PM適合
3ナンバー 5人乗り

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3年ほど前に買い取った車だったのですが、その時点で冷却水のホース破れたまま走行してしまったため、オーバーヒートを起こしエンジン不動となっておりました。ヘッドガスケット抜け程度だろうと甘く考えていたのですが、いざヘッドを降ろしてみるとピストンは溶けてしまっており、かなりの重症でした。もちろんオーバーホールすることも可能だったのですが、他の作業で忙しいと期限のない仕事はなかなか進まないもので、そのまま放置されていました。
 中古やリビルトエンジンを取り寄せようかとも思っていたのですが、この車はTd5でも、2001年モデルですから10Pという型式のエンジンが載っており、2002年までの15Pエンジンよりも絶対数が少なく、リビルトも中古も割高です。しかもエンジン単体は200kg以上ありますから、イギリスからの送料を考えると躊躇してしまっていました。さらに、正直言うと、中古はもちろん、リビルトエンジンすら信用できません。
そんな事情で、その内、暇になったらオーバーホールと思ったまま、3年が過ぎてしまいました。

そんな時、事故で横転してしまった車のオーナーさんから買取の依頼がありました。遠方だったので写真を送っていただいたら、外装パネルで無事な部分は一つもないような状態でした。しかし、当り方が悪くて転がってしまっただけで、フレームは大きなダメージはなさそうに見えましたので、最初は再生するつもりでした。当社の秘蔵する中古パーツを使えば、何とか割に合うコストで再生できると思いました。しかし、詳しくお話を聞くと、中古並行ということもあり、フレームの錆の状態が良くないということで、確かに横転時の写真を拡大してみると、典型的なところにかなりの錆兆候が見られました。錆びているディフェンダーのフレームの目利きに関しては、多少自信があります。錆の状態を踏まえ、修理にかかるコストと、修理した後で販売できる金額を再計算すると、残念ながら結論は再生不可でした。その結論は、実際に車を見た後でも変わりませんでした。というより、検査するとフレームにも僅かに歪みがありましたので、どちらにせよ再生は厳しかったのですが。

そういうわけで、1台のディフェンダーが廃車になってしまうのは残念ですが、おかげで別の一台が路上復帰できることになりました。同じ中古エンジンで、中古並行車から取ったとはいえ、既に日本国内で8年以上使われている車ですので、大きな問題は無いはずです。エンジン載せ替えはスムーズに終了し、内外装も清掃して3年越しで商品化ができました。エンジンも調子よく回っています。

ただ、横転車は16万km弱なので、本来は必要もないのですが、横転するとオイルが燃焼室に入って、バルブにダメージが出ることがありますので、念のため納車整備でシリンダヘッドのオーバーホールを行います。いつものようにクラッチオーバーホール、足回りブッシュ交換、ショックアブソーバー交換、燃料ポンプの交換、ハブ・スイベル・ブレーキのオーバーホールも行います。
更に、タイヤとホイールも新品です。

お問い合わせはこちら
http://www.asahimotors.net/defender/oldcar.php?code=def0207
またはinfo@asahimotors.netまで。

ディフェンダー Td5のECU修理・交換

最近、Td5のECUについての相談を多くいただきます。

 

それもそのはずで、昔は10万円程度で購入できたTd5のECUが年々高額になっていき、今ではメーカーの純正定価は50万円を超えます。イギリスから直接取り寄せれば、もう少し安くなりますが、そう簡単には手が出せない金額であることは間違いありません。

 

それでも、お金さえ出せば何とかなるかというとそうでもありません。ECUを交換するには10ASユニットというセキュリティECUと同期をしてやる必要がありますし、完全な新品ECUの場合はデータの書き込みをしなければエンジンすらかかりません。これにはディーラーや専門店の持っている診断機が必要になります。
では、ディーラーに頼めばいいのかと言えば、昨今のディーラー網の再編のせいでそうもいかないようです。今までランドローバーディーラーを運営していた会社が撤退し、他の会社がディーラー権を取って新規参入した場合、Td5のような古い車に対応する診断機を導入しないことがあるようです。更に古くからのディーラーでも、診断機が壊れてしまって、使用頻度が低いから修理や買い替えをしていないということもあり、ランドローバーディーラーなのに正規輸入のディフェンダーでも整備しきれないことがあるという事態になっているそうです。

 

そういう事情から、遠方のお客様のECU修理・交換にも対応できる方法を考えました。

 

まず、ECUが壊れているかどうかの判断ですが、経験上、壊れ方は主に2種類あります。

 

(1) クランキングはしても全くエンジンがかからなくなる症状で、イグニションスイッチオンでも、エンジンチェックランプの初期点灯が無くなります。燃料ポンプも回りません。この場合は、診断機などを使っても、ECUにアクセスできませんので、フォルトコードの読出しもできません。

 

(2) エンジンがかかるものの、ものすごい黒煙を吐いたり、アイドリングも不調で、すぐにエンストしてしまいます。この場合、対応する診断機で以下のフォルトコードを読み出せることが多いです。

 

INJECTOR 1-5 PEAK CHARGE SHORT LOGGED

 

TOPSIDE SWITCH FAILED PRE INJECTION

 

BOTTOMSIDE CURRENT TRIP LOGGED

 

これらの症状が出た場合、可能であれば車両ごとロードサービスなどを利用して搬入していただければ一番なのですが、遠方でそれが不可能という場合、運転席下のECU本体と、メーター奥の10ASユニット(セキュリティECU)を取り外して送ってください。それを当社にある在庫車に仮取付することで、故障診断や交換時の再セッティングが可能になります。

 

メインECUはすぐに分かると思いますが、10ASユニットはここに隠されています。

 

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これを取り外して送ってください。診断の結果、ECU不良が確定した場合、解決法補は4つです。
2021年7月15日 更新

 

1 ECUの純正新品交換 絶版となりました。
納期はメーカー在庫によって2週間~となります。
 一番確実な修理方法です。デメリットはとんでもなく高いこと。

 

2 現品修理(1年保証) 現物修理中止しました。
 イギリスの専門業者に送って修理します。一番安い方法です。デメリットは時間がかかること(約1ヶ月)壊れ方によってはイギリスに送って点検しても修理不能と判断される場合もあります。その場合も点検料と送料がかかってしまいます。

 

3 リペア品交換(1年保証) 
ECUを交換した場合、壊れたECUは当社で回収します。それを修理したものを在庫していますので、それとの交換をします。メリットは素早く修理(最短で即日発送)できることです。デメリットはあくまでも修理した中古品であること、在庫に限りがあることです。
 
 現品修理以外は、ECU取替後に再セッティングが必要です。純正新品の場合は、プログラムの書き込みとセキュリティECUとの同期、インジェクターコードの登録です。リビルトとリペア品の交換の場合は、セキュリティECUとの同期とインジェクターコードの登録です。
インジェクターコードというのは、インジェクターに記載されている5文字のアルファベットです。これを5気筒分、ECUに書き込んでやる必要があります。ECUの壊れ方が(2)の場合は、ECUと通信ができますので、交換前に読みだしておいて、新しいECUに書き込むということができます。
しかし、(1)の壊れ方の場合、通信不能ですので、読み出しはできず目視でコードを読む必要があります。ここで問題になるのがインジェクターが完全にヘッドカバーの中にあるというTd5の不可解な構造です。コードの確認のためにわざわざヘッドカバーを開けなければならないのです。ヘッドカバーガスケットの交換も必要になり、更に費用がかかってしまいます。
 ただし、これは正式な手順ですが、色々なところの情報によると、コードを上書きしなくても問題が無いとも言われているようです。実際、コードの上書き前に試運転などした時も、何ら不具合を感じませんでした。個人的な予想で何の根拠もありませんが、おそらく、偶然1番のインジェクターに書かれているコードが、5番のコードとしてECUに登録されているというような状態にならなければ、問題が無いのではないかと考えています。ただ、コードに使われるアルファベットは10種類程なので被らないことが無いとは言えません。可能な限り正確に上書きすることをお勧めします。遠方でECU郵送での対応の場合は、コードを読んでお伝えいただければ、それを新しいECUに登録してお返しします。

 

4 デコードリペア品交換(1年保証) 

以上の事をご理解いただいた上で、もう一つの方法としてリペア品ECUのデコード版というのがあります。これはECUのセキュリティ機能をキャンセルしたもので、設定無しでどの車に接続してもエンジンをかけることができます。インジェクターコードを無視するのであれば、交換するだけで普通に走ることができてしまいます。とりあえずディーラーやショップに頼らずに走れるようになりたいというならこれをお勧めします。ただし、その元々そのECUが取り付けられていた車の仕様によっては、走行に影響しないエラーコードが出ることがあります。走行できるようになったら、後日対応診断機を持っているディーラーさんや専門ショップに持ち込んで、データを上書きすることをお勧めします。

 

 ということで、ECU故障でも安価に(と言ってもそれなりにしますが)直すことができますし、遠方でも郵送で対応する手段が確立できましたので、ディーラーさんで工賃込み60万円というような見積もりが出ても、絶望せずにご相談ください。

中古車速報 2019/06/07

中古車速報です。

2001MY 300Tdi
走行212000km
NOX PM不適合
3ナンバー 9人乗り

AT化されていた車でしたが、AT不良の状態で買い取らせていただきました。ATを修理することも考えましたが、費用面も考えて、中古のマニュアルトランスミッションを使ってマニュアルに戻すことにしました。

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こちらの車はちょうど1年ほど前にタイミングベルトが切れ(タイミングクランクギヤの不良によりベルトが絡まった)、シリンダヘッドのオーバーホールを行っています。15年~20年、20万km位になると、オーバーヒートなど特に無くてもヘッドガスケットが抜ける車が多くなってきますが、当然それも交換済み。エンジンの調子も良いです。
当然、いつものようにショックアブソーバー、ブッシュなどは一式新品にします。ミッションを載せ替えていますので、クラッチも新品です。

この年式のTdiでNOX/PM不適合というのは実は珍しいです。本来は適合のはずなのですが、おそらく手続き上のミスにより、不適合となってしまったようです。問い合わせをしましたが、残念ながらそれを訂正することはできませんでした。
非常に残念ですが、そのおかげで昨今の300Tdiの高騰の割には多少安くなっていますし、何より規制地域の方が買えないので、競争率は低くなります。
3ナンバーなので、NOX・PM規制地域外で登録してしまえば、関東や大阪のディーゼル規制条例への乗り入れ規制は対象ではありません。

お問い合わせはこちらの問い合わせフォームからお願いいたします。

部品販売 お問い合わせについて

過去にも何度か書いていますが、何度書いてもなかなか聞いていただけませんので、また書かせていただきます。

 

電話でのパーツの注文や適合・在庫、取付方法、その他の部品に関するお問い合わせにはお答えいたしません。

 

現在では、パーツの通販部門は車両整備・販売部門から独立して運営しております。実質的には別経営と持っていただいた方が良いかもしれません。ネットショップに掲載されている商品について、旭モータース(0532-31-0324)にお電話で注文や在庫のお問い合わせをいただいても、こちらではお答えができません。お問い合わせは、必ずメールか問い合わせフォームでお願いいたします。

 

メール 
parts@asahimotors.net

 

問い合わせフォーム
自社
http://asahimotors.net/defender/form.php
または、各部品の問い合わせボタン

 

YAHOOショップ
https://talk.shopping.yahoo.co.jp/contact/asahimotors
または、各部品の問い合わせボタン

 

パーツ部門のご注文、お問い合わせ方法はメール・注文システム使用のみです。何らかの理由でメールができないという方は、申し訳ありませんが当社ではご注文ができません。

 

それから、お問い合わせで最も多いのは在庫確認なのですが、YAHOOショップ掲載商品は在庫確認は必要ありません。掲載しているものに関しては基本的に全て在庫があるようにしていますので、そのまま注文いただければ、時間によっては当日、又は翌営業日には発送いたします。ただし、あまり使用頻度の高くない部品については在庫数が少ない場合もあり、そういう商品に偶然注文が集中してしまったときは更新が間に合わず、欠品になることはあります。それ以外では、在庫がなくなった商品は速やかに掲載を中止していますので、注文したものが欠品だったということは少ないと思います。特に消耗品や機能部品、それが無いと動けなくなったり、車検に通らなくなったりするような部品は、かなり多めに在庫しておりますので、そのまま注文いただければ大丈夫です。尚、YAHOOショップに掲載していないものでもかなり在庫は持っています。そういう物は、品番か部品名称でお問い合わせいただければ、ご回答いたします。名称が分からなければ、写真添付でも構いません。

 

パーツ販売について電話での対応をお断りするとお怒りになられる方もいらっしゃいます。しかし、残念ながら、パーツについて十分回答できる程知識のあるスタッフ=メカニックを常時電話応対ができる体制にしておくのは不可能です。また、逆にメカニックは部品の在庫・価格・納期等については回答できません。そのため、メールでお問い合わせを受けて、部品販売担当者が判断できないような問い合わせであれば、メカニックの作業の合間に、メカニックと販売担当者が相談の上で回答する、もしくは整備部門にメールを転送し、時間ができた時に返信するというシステムにしております。それから、部品担当は倉庫での整理作業、海外から送られてきた部品の開梱・整理作業もしておりますので、メールに即時返信できるわけではありません。また、部品部門は毎週月曜に加え、隔週日曜で休業となりますので、その際のご回答は翌営業日となります。

 

急いでいるから電話で注文してすぐに送ってほしい、メールやネットは苦手だ、面倒だ等、色々ご事情はあるかと思いますが、残念ながら全てのご要望にはお答えができません。

 

また、販売している部品の取付方法・交換手順・修理方法を電話・メールでご指導するということも基本的には行っておりません。
ノウハウも当社の重要な商品ですので、無料でお教えするということはできません。無料どころか、取付指導のために電話口でメカニックが拘束されれば、その間の現場作業は滞ってしまいます。それだけではなく、メカニックがやればすぐに終わる上に、工賃もいただける作業を、電話口で長時間かけて素人さんでも分かるように、無料で説明するということは、経営面からみれば二重の意味で損害になります。

 

部品を販売しているのにその取付方法をサポートしないのはけしからん、サポートできないのであれば販売するなというご意見が多いようでしたら、通販はやめようと思っていますし、現在でも取り付け難易度の高い部品はできるだけYAHOOショップには掲載しないようにしています。

 

ただし、「基本的には」ですのでお教えする場合もあります。

 

●当社で販売した中古車を保証期間内に修理される整備工場さんからの質問

 

これは当然です。

 

●ご自身で基本的なトラブルシューティングをしたり、調べたり、少なくとも作業をしてみて、行き詰ってからから質問される場合。

 

「こういう症状があり、これを疑い、こことここを調べましたが異常ありませんでした。次はどこを疑ったらいいでしょうか?」

 

「こういう症状で、ネットで調べたら似たような事例があったので、試してみましたが改善しませんでした。次は何をするべきでしょうか?」

 

 というのならお教えすることが多いですし、FACEBOOK等で作業レポートをしている方などには頼まれなくても勝手に口を出したりします。

 

しかし、現実には「○○を交換したいので、必要な工具を教えてください」とか、「〇〇を注文して交換しようと思うので、交換手順を教えてください」「〇〇の締め付けトルクを教えてください」「〇〇(作業)に必要な部品を全部教えてください」とかいう質問が非常に多いです。こういうワークショップマニュアル・パーツカタログを読めば書いてあることにはお答えしません。前から書いているように、良いことではないですが、ワークショップマニュアルやパーツカタログはちょっと検索すれば、ネット上に無料の物が落ちています。紙媒体で欲しければ、ちょっと高いですが、お金を出せばAMAZONでも買えますし、当社でも取り寄せできます。これすら読まずに、プロに手順を聞くことの何がDIYなのでしょうか。でも、DIYというか、実はプロでもこういうのは多いですが・・・。

 

最後にもう一つご注意です。部品の店頭販売・店頭渡しをご希望の方も事前にメールでご連絡ください。商品は店舗から離れた倉庫に保管されているものもありますし、店舗の部品庫のどこにどの部品が保管されているか、完全に把握している者が常にいるわけではありません。担当者不在の場合は、せっかくご来店いただいても、倉庫から部品を見つけられないということもあります。必ず事前にご連絡いただき、注文部品を伝えて受付に部品を準備させてください。

 

長々と苦言のようなことを書いてしまいましたが、できるだけリーズナブルな価格で、安定して部品を販売できるようにするために大切なことですので、ご理解とご協力をお願いいたします。

ディフェンダー 中古並行車 レストアレポート (3)

ボディが完了し、あとは内装とその他の作業です。

ルーフトリムは貼替。

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フロアにはEXMOORTRIMのプレミアムカーペットキット。シフトゲイターやサイドブレーキのブーツまで含まれるキットです。

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シートはリトリムキットで張替。

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クーラーは付いていなかったので、新品のクーラーキットを取り付けます。

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内装とは関係ないですが、ステンレスエキゾーストキット。

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そして、完成。ビフォア&アフターです。写真だと意外とビフォアも綺麗に見えるのが納得いきませんが・・・

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 ボディの作業を本格的に始めたのが昨年7月、完了が年末でしたので、5ヶ月。その前の機関部の整備などは春先から始めていましたので、8ヶ月以上を費やしての作業でした。費用に関しては考えたくありませんので、聞かないでください。イギリスからの中古並行輸入は、今後は行う予定はありません。この車と、今この車以上に苦戦しているクラシックレンジ200Tdiが最後になると思います。今回のレポートでも分かるように、中古並行車を日本で新車から乗られていた車以上の状態に仕上げようとすると、とんでもない時間と費用がかかり、正直全く割に合いません。もちろん、予算を無制限で付けていただければやらせていただきますが、それなら国内にある状態の悪い車をリフレッシュした方が費用も時間もかかりません。国内で新車から乗られていた車のかなり状態が悪いものが、イギリスの普通の中古車と同レベルだと思っていただければいいです。
 
 そんなわけで、現在ディフェンダーにお乗りの方は、良い状態を保てるよう、しっかりメンテナンスを行っていただきたいと思います。チラホラと新型の写真が出てきていますが、アレでは旧型の人気は衰えることはないでしょう。
 ボディワークの方は、作業がかなり詰まっていて、ご予約いただいても作業はかなり先になってしまいますが、機関部分の入庫はそれほどお待たせすることはありません。足回りやエンジンにしっかり手を入れた前後での変化は、ボディのように派手ではありませんが、運転する度にジワジワと気持のよさがこみあげてくるような感じで、是非体験していただきたいと思います。

ディフェンダー 中古並行車 レストアレポート (2)

次はボディです。
フレームに足回りを取付けて転がるようにしてから、ボディを仮組していきます。

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リヤボディは交換予定ではなかったのですが、腐食が酷く、部品取車から外してきました。サイドシルのインナー、センターピラーも合わせて交換します。
ドアは予定通り5枚新品でボンネットは中古品、バルクヘッドも部品取から移植しました。バルクヘッドももちろん交換予定ではありませんでした。これを交換すると手間が非常に増えます。

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仮組の完了です。

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ルーフとワインレッドの部分が元の車の物。白が部品取り、プライマーの黒が新品パネルです。もはや、これを元の車と言っていいのかどうか。

仮組して、大きな問題なく組み付けができることが確定しましたので、塗装に入ります。

まずはルーフから。サンルーフは撤去してしまいました。

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バルクヘッドの塗装。

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バルクヘッドの塗装が済めば、エンジン・ミッション・ブレーキ配管等を組み付けられます。

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並行して、その他のボディーパーツの塗装。

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そして、リヤボディを再度フレームに載せ、塗装の準備。

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塗装完了です。

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ここまでくれば、あとはいつもの作業。塗装済みのボディパネルを組み付けていきます。

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次回に続きます。

ディフェンダー 中古並行車 レストアレポート

久し振りにブログの更新です。最近は忙しく、基本的に長文を書くブログは、中古車情報くらいしか更新がありませんでした。FACEBOOKの方はほとんど毎日何か書いていますので、こちらしか見ていない方はFACEBOOKの方もご覧ください。

というか、YAHOOブログは今年で終了だそうです。どこか引っ越し先を探さないといけないですね。どこが便利なのでしょうか?お勧めがあったら教えてください。


さて、昨年行ったディフェンダーのレストア作業のレポートです。

ベースとなるのはイギリスからの中古並行の300Tdiです。
遠目には綺麗な車でした。

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しかし、近付けばこんな感じ。

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ただ、既に我々、これくらいのことは何とも思わなくなっております。
軽い気持ちで、作業をスタートしました。

しかし、ボディをバラシ始めた時点で、甘かったことを思い知ります。ドアは最初から5枚交換が前提だったので、錆びているのは全く気にしていませんでした。ボディもフレームも、見えている部分は錆び止め塗装もされておりそれほど悪くはありません。クロスメンバーも交換されていますし、メインフレームにもしっかり錆止め塗装がされており、リヤクォーターのキャッピングなど、腐食した部分を交換して全塗装をするだけだと考えていました。しかし、リヤフロア、バルクヘッドなどボディパネルの見えていなかった部分のボディの腐食が酷いのです。それどころか、フレームもメイン部分の状態は悪くないのですが、アウトリガ・ブラケットと呼ばれるような張り出してボディを支えるような部分がかなり腐食が進んでいます。

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これが判明したことにより、「ちょっとパーツ交換多めの全塗装作業」が「フルレストア作業」にランクアップしてしまいました。

まずは、フレームのレストアです。

サンダーやワイヤーブラシの他、ニードルスケーラーという道具を使って錆を落としていきます。中古並行車によくあるのですが、ずっと乾かないベタベタする防錆塗料が塗ってあります。これの防錆効果は確かに高いのですが、泥や汚れが付着して汚くなるので、あまり好きではありません。何より、これをきれいに取るのは本当に大変です。

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同時に腐食しているブラケット、アウトリガを切断、補修用パーツと交換します。

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そして、全体にサフェーサー

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最後に防錆塗装。

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これでフレームは完成です。次回に続きます。