納車前整備

昨日は神奈川県まで納車に行ってきました。
東名集中工事と、その渋滞での玉突き事故のせいでさらに渋滞が悪化してかなり時間がかかりました。

現在、当社のディフェンダーの中古車(Tdi)は納車前に基本的に以下の整備をします。
整備費用は全て車両価格に込みです。
エンジンオイル
オイルフィルター
フューエルフィルター
ミッションオイル
デフオイル
トランスファオイル
ブレーキフルード
クーラント
クラッチフルード
バッテリー
ファンベルト
タイミングベルト
タイミングベルトテンショナ
タイミングベルトアイドラプーリ
ファンベルト
クーラーベルト
クラッチマスタシリンダー
スレーブシリンダー
エアエレメント

この他にも点検して必要と感じたところは作業します。
今回はこれに加えてこんなかんじでした。
ファンベルトテンショナ
ラジエータアッパホース
ロワホース
サブタンクホース
インタークーラーホース
ロッカカバーガスケット

イメージ 1

カバーなど樹脂部分はそれなりですが、ホース類は新品できれいです。

イメージ 2

このファンベルトテンショナもTdiの弱点です。

 しかもこの車は当社に入荷する半年ほど前に、前オーナーさんがクラッチディスク・ブレーキローターを交換し、前後アクスルをオーバーホールしているようです。さらに、当社に入荷直後にもブレーキキャリパーのオーバーホールをしました。
 これには理由がありまして、この車には走行して信号待ちなどで停止直前にニュートラル状態でガガッと振動が出る症状がありました。直接の買取車ではなかったので前オーナーさんは存じ上げませんが、整備箇所からするとこれが気になられていたのは間違いないと思います。当社でもこれらの他に疑わしいところは、ということでキャリパーオーバーホールをやってみたのですが改善しませんでした。

 実はこの症状、センターブレーキの調整ミスによるものでした。普通、センターブレーキはドラムを付ける時にドラムを手で回して、シューに当たるか当たらないか位で調整するのですが、ディフェンダーでこれをやると、この症状が出てしまうことがあるようです。分かってしまえば単純なことなのですが、なかなか思い当たりませんでした。ブレーキテスターにかけてもまったく引きずりの反応はありません。前オーナーさんが整備されたような箇所を疑うのは無理からぬことだと思います。

それにしても、ここまで消耗品、それもかなり寿命が長い部分を徹底して交換してあるということですので、この車は年式と走行距離以上にかなりお買い得だったと思います。