ディフェンダー 事故車修理 3 +予告編

次は中古パーツの取り外しです。
工場の片隅に置いてあるので、ホコリまみれです。

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塗装です。

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本当は、アルパインウインドウも取り外して塗ると良いのですが、今回は費用を抑えるためにマスキングです。

塗装が終わったら装着。内装も戻していきます。

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完成です。

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元の写真と見比べていただけると分かりますが、本来ならこの年式の車のルーフには縦のプレスラインがあります。ドナー2号は2000年式なのでありません。今回はこれでご了承いただきました。何せ、新品パネルは驚異的なお値段なので・・・・。本国から手配すれば物自体は安くは買えるのですが、輸送費を考えるとやはり高額になってしまいます。

 今回、本当に思ったのですが、ディフェンダーに乗られる方はできる限り一般条件で車両保険を付けていただきたいです。アルミ部品は鈑金できる範囲も限界がありますので、ある程度のダメージを受ければ交換しなければいけません。しかし、外装パーツは嵩張る物が多く、本国手配しても輸送費でどうしても高額になります。今回はたまたま中古パーツがありましたが、これでほぼ使い切ってしまいましたし、他所で探してもまず見つかることはありません。
 機関系の修理は意外と安く上がるディフェンダーですが、外装は高額にならざるを得ません。乗換えで同程度の中古車を探すにしても、特に排ガス規制が関係するとなかなか見つかりません。何としても直さなければいけない状況になる場合もありますが、乗換えで車両代ならローンが組めても、修理代ではなかなかローンも通りませんし、通っても修理代のローン金利はキャッシングとほとんど変わらないくらい高くなります。不本意な乗り換えにならないためにも、是非一般条件の車両保険をお願いします。
 
ちょっと話が違いますが、不本意な乗り換えを拒否されて修理を選択されたお客様の車がこれです。

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 右のフロントタイヤに激突し、ラジアスアームが押して後ろ側のステーを引きちぎってしまっています。そのステーの前のアウトリガーも曲がっていますし、それどころかメインフレームにも歪みが出ています。それからアクスル自体もダメージがあり、どこからかデフオイルが漏れています。
相手が100%悪い事故ですが、全損とされました。保険会社は修理代を二百数十万と見積もりましたが、修理費用が車の時価額をオーバーするということで、その全額は出ません。しかもその見積内容も明らかに全損ありきで、適当に作ったものでした。非常に高い純正定価の部品価格で見積もっているせいで、明らかにパーツ代だけで全損となってしまってるので、実務的には内容などどうでも良いと言えば良いのですが、保険会社の出してきた見積では50万円分くらいの作業が抜けています。

 現在、これの修理に取りかかっています。ボディーを降ろし、メインフレームを修正する作業になります。保険会社が出した見積+抜けていた修理をした上で、さらにプラスアルファしてリフレッシュをしても全損で支払われた金額より安くできる予定です。もう少し先になりますが、これも作業が完了したらレポートします。