クラシックレンジ 途中経過 7

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今回はエンジンルームの中の作業を紹介します。

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 まずは、クラシックレンジの弱点、ブレーキ関係から。クラシックレンジのブレーキシステムは独特で
、ABSポンプで作り出した圧力をアキュームレーターというタンクのような物に貯めて、その圧力でブレーキをかける力をサポートしています。バキュームで倍力装置を動かしている一般的な車とは全く異なります。
 このブレーキシステムによく異常が発生します。このレンジは元々程度もよく、異常は見られなかったのですが、お客様のご要望により全交換しました。
 クラシックレンジに乗られている人なら分かる方も多いと思いますが、この画像に写っている新品パーツを国内から純正品で手配した場合、恐ろしい金額になります。

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次はエアコン関係です。
コンデンサーは状態も良かったので、クリーニングで再使用しましたが、他はすべて新品交換です。
エバポレーター エキパン コンプレッサー  
コンデンサファンとホースはより信頼できる国産品を加工して作ってもらいました。
それから、ヒーターコアも交換してあります。


 
エンジンの電装関係です。

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コイルをMSDに交換、マルチスパークシステムを入れてあります。この手のものは正直あまり知識がないため、詳しい説明は省かせていただきますが、低回転でトルクが出るようです。

それから、デスビ、エアフロ、オルタネーターも新品・・・の予定だったのですが、この3つも社外品の新品不良により、交換先送りになりました。
 今回は社外品を使ってなるべく安くリフレッシュしてしまおうということでやっていたのですが、品質に大変苦労させられました。このことは後日書かせていただきますが、最近は以前に比べて社外品の質が低下していると感じます。部品を個人輸入をされる方も多いと思いますが、社外品の選択は十分ご注意ください。

 後は当然というか、通常の整備なので、細かくは書きませんが、ウォーターポンプやホース類などの水回り、エンジン、ミッションのガスケット、シール類、フィルター、油脂類、凡そ思いつく限り交換してあります。それから、細かいことですが、ヘッドカバーやマニホールドなども塗装してキレイにしてあります。