90Tdiピックアップ レストア (5)

一般修理の仕事が忙しくてなかなか進みません。車をぶつけて困っているお客さんがいれば、どうしてもそちら優先で、デモカー作りは後回しになってしまうので仕方ありません。

そんな中でも今週進んだ部分をご紹介します。

荷台の方は少し鈑金して下地塗装をします。

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今回、いつもの塗装のときにはバラさないリヤクォーターの上の縁も取りはずしました。
この部分は別色で塗ります。というか、正確に言うと色ではありません。
 ランドローバーシリーズ物はここが亜鉛メッキの鉄板になっています。今回はそれをイメージしていますので、最初はシルバーに塗装しようと思っていたのですが、色々調べていくと常温亜鉛メッキというものがあることに気が付きました。塗料のようにガンで吹き付けたり、刷毛塗りもできるとか。これに決定です。

まずは剥離剤を使って元色を剥離します。

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これがかなり大変でした。
次回やる事があれば、新品を使った方が良さそうです。剥離剤も高いですし、かなり時間がかかるので、工賃を頂いてやるとすると多分部品代より高くなります。

剥離するとこんな感じです。

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やはり塗装の下は亜鉛メッキなんですね。このままでもいいような気もしますが、劣化してる部分もあるし、せっかくなので塗りましょう。この製品は亜鉛メッキの上から塗れるそうです。

塗り上がりはこちら。

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ついでにフロントガラス枠も塗装しました。本物のシリーズは、ここはアルミの素材色でしょうが、塗装を剥離したら上下は家のアルミサッシのような感じなのですが、左右部分は合金のようでツートンになってしまいおかしくなってしまいました。そこで、ついでに塗ってしまえと。
 
 さて、常温亜鉛メッキですが、もうちょっと本物のような安っぽいメッキ感(というよりもそれが経年劣化でくすんでいく事)を期待してたんですが、なんだかしっとりとしていて上品過ぎるような気がします。これも本物の亜鉛メッキ同様に色が変化していくようですので、期待しましょう。次回やる事があれば、本物の亜鉛メッキをしてくれるところを探してみるのもいいかもしれません。でも、旧車のレストア用に普通のメッキをやってくれる業者さんは結構あるんですが、亜鉛メッキしてくれるようなとことってあるんでしょうか。何か情報があれば教えてください。
 
それから、今週行ったのは屋根の塗装。

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こういうひび割れは雨漏りの元ですので、シール材で埋めてから塗装します。

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小さいから楽です。

もう一つは足回り。

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TERRAFIRMAのミディアムロードにしました。
が、ちょっと上がりすぎましたか。110に付けたときの印象で少し沈むかと思ったのですが、良く考えたら全然軽いですもんね。最終的には色々付くので沈むかもしれませんが、完成後にバランスを見てみておかしかったら変えてしまうことにします。
それから、ホイールをクラシックレンジのロスタイルにしました。もう手に入らないと思っている方が多いようですが、普通に買えます。

今週の仕事は以上です。来月、再来月と全塗装枠はもう埋まっていて、遅れるわけにはいきません。
なんとしても今月中に仕上げるようにがんばります。