ディフェンダー 事故修理 2台目 (1)

 クラシックレンジが何とか動かせるようになり、長期間占拠していた重整備リフトを次の車に譲り渡しました。後は内装の組み付けと外装の仕上げです。こちらは、後日レストアレポートの最終回で書かせていただきます。

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今回は今後の重整備リフトのヌシとなるディフェンダーです。

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センターラインオーバーの車が突っ込んできた、こちら側に全く非がない事故です。保険会社の判断は全損。ただ、不当に車の時価を低く見積もっているわけではなく、それなりに値段は出してくれています。
 それでも全損ということはそんなに修理代がかかるのか?と見積を見せてもらうと、フロントアクスルASSYが235万円と見積されています。定価だとこんなに高いのでしょうか?でも、必要なフレームの修理などは殆ど入っていません。要するにフロントアクスルの価格だけで殆ど時価をオーバーするので、後は適当に作ったということなのでしょう。
 実はこの110は元は違う修理工場さんに入庫していたのですが、どうにもならないということでご相談を頂きました。確かにアクスルだけで200万では他をどんなに安くしても、時価の範囲内で修理はできません。しかし、当社の部品取り車を使えば何とかなるはずです。新品でもディーラー定価に比べればかなり安くできます。保険で下りてきた金額内でお釣りが来る予定です。
 
 さて、まず車の状態です。相手の車が右のフロントタイヤに激突し、ラジアスアームが押して後ろ側のステーを引きちぎってしまっています。そのステーの前のアウトリガーも曲がっていますし、メインフレームにも歪みが出ています。それからアクスル自体もダメージがあり、デフオイルが漏れています。

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これは簡易的にフレームの歪みを見る計器を取り付けてあるのですが、本来一直線に並ばなければいけない針がずれているのが分かります。

これだけ曲がっているものを修正するのにはボディが邪魔になりますので、ボディーとフレームを分離しなくてはいけません。これは前回の屋根交換よりも遥かに大変な作業になりそうです。

まずは、アクスルと両ウイングを外しました。

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車についていたときは分からなかったのですが左のラジアスアームも曲がってしまっています。

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アクスルも上から見るとはっきり曲がっていました。あわよくばシールの打ち直しで済むのではないかという期待はあっさり裏切られました。

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見なかったことにしたい発見はまだ続きます。

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ミッションが割れています。プロペラシャフトもダメージが・・・


いきなり前途多難ですが、がんばります。