連鎖

連鎖

先日Td5のエンジンオイル漏れで入庫されたお車です。

見るとオルタネーター周辺から漏れています。Td5はTdiのように単体のバキュームポンプは無く、オルタネーターの後ろにくっついています。このポンプを潤滑するためにエンジンオイルを送り込むホースのカシメ部分からの漏れでしたので、これを交換しました。ここから垂れたオイルは、オルタネーターにかかり、壊してしまうこともあります。そうなる前に対処できてよかったと思っていたのですが、お返ししてから10日足らずで、充電の警告灯が点灯して再入庫となってしまいました。やはりオルタネーターにはダメージがあったようです。オルタネーターは常時在庫していますので、その場で交換してお返しできたものの、近くは無い距離を日を置かずに来ていただいて申し訳無いと思っていました。
 というのが先週の土曜日だったのですが、その車に本日再度トラブルが起きてしまいました。オルタネーター付近から大量にオイル漏れということで、不良品か作業ミスがあったかと慌てて引き取ってきて確認してみると・・・

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今度はオルタネーターからオイルが出ていく側のホースがパックリ裂けていました。どうやらオルタネーターを交換した際に負荷をかけてしまったせいのようです。

この車は最初の入庫の時にフューエルブロックコネクタの交換もさせていただいていたのですが、その際に取り外したグロープラグのソケットも樹脂がボロボロと崩壊して補修に苦労しましたし、EGRクーラーの樹脂ホースも硬化していて触ったらポッキリ折れてしまいました。

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それを考えると、ホースの劣化も当然考慮しておかなければいけませんでした。反省しきりです。今度お返しする前には、他の部分もチェックしておかなければいけませんね。

さて、このホースですが、当社どころかランドローバージャパンにも在庫がありませんでしたので、汎用ホースで作ることにしました。ただの10cm足らずのストレートのホースですし、むしろこちらの方が材質は良いかと。


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今までこういうのはTdiばかりだったのですが、正規輸入のTd5も10年以上たってこれから気を付けていかなければいけません。Td5はEGRクーラーやフューエルクーラーもあって、ホースやパイプの取り回しが複雑ですからTdiより見るべきポイントは多くなります。作業中に予想外の部品が壊れて作業が中断してしまわないように一通りの部品は在庫しておこうと思います。